gooブログはじめました!

技術者の働き方 ホントの話。

○ 新年度早々会社を辞めたい人にお勧め、「休むために働く」という考え方。

4月に入社した新入社員も、社会人になって早くも2週間。そろそろ、会社を辞めようと思う人も出てくる頃です。入社2年目以降でも、異動した新部署になじめない、新しい上司と合わないなどモチベーションを低下させている人もいるでしょう。

辞める前に筆者がお伝えしたいのは、「会社員として休暇を堪能してから、退職の検討をしてもいいのでは」ということです。今回は、新年度早々「もう辞めたい」と考えている人に、休暇を楽しむことを目的に仕事を続ける方法をお伝えします。

主にそこそこ休暇が取れる企業の社員向けのお話になりますが、スタートアップ企業でがむしゃらに働いている最中といった方は、仕事が一段落したらどんなロングバケーションを取ろうか考えながら読んでいただければ幸いです。

同級生に会って、辞めたい気持ちが高まる。

新年度の環境が合わず、「会社を辞めたい」と考え始めると、すぐにやってくるのがゴールデンウイーク(GW)です。2023年の場合、5月1日と2日に出勤したとしても、3連休と5連休を取得できる企業が多いでしょう。

これだけ長いお休みなら、新入社員は大学の同級生と会う機会もあるはずです。お互いの近況報告をするうちに、他社の良い話をたくさん耳にします。そして「自分はなんと恵まれていないのだろう」と考えてしまう人も多いようです。実際、GWは「離職者が増える第一の山場」などといわれています。

しかし、こうした「同級生の良い話」を聞く余裕がある、つまりそれだけの休暇が取れるというのは幸せなことです。その休暇を他人の話を聞いてもんもんと過ごすのか、自分が好きなことに費やして気分転換するのか。早めに計画を立てるとよいでしょう。

GWが終わると、16週くらいは長期休暇もなく働くことになります。新入社員の場合はこの期間も研修を続ける企業も多く、実務に追われることはないでしょう。製造業なら現場実習などがあるかもしれませんが、会社が決めた仕事に淡々と取り組むのも悪くありません。

新入社員研修の実習でいきなり現場のリーダー役をさせられることもないでしょうから、きちんと指示に従って日々の仕事をこなせばよいのです。この期間に本配属される人もいますが、最初からみっちり教育されるとは限りません。「とりあえず勉強でもしていて」と放っておかれる可能性も低くはありませんので、全力を出す前の憩いのひとときと考えて過ごせばよいのではと思います。

夏季休暇を楽しむためには6月から段取り。

こうして少し会社に慣れたところで、7月がやってきます。7月は賞与支給のあるケースが多いですし、夏季休暇をバラバラで取得する企業もあります。何となくゆったりムードが流れます。

ここでポイントがあります。7月、8月に休暇を取るならば、6月くらいから根回しは必要です。GW明けから6月中は、いかに自分が好きなタイミングで夏季休暇を取るか、段取りに全力を尽くしましょう。

自分が休みたいタイミングに気持ち良く「了解」と周囲に言ってもらうためには、仕事をしっかりしなければなりません。特に有給休暇、夏季休暇の取得を申請する1週間ほど前からは、仕事に全力で取り組みましょう。どうせ全力で仕事をしなければならないのであれば、やる気がないときこそ「自分が休むため」に仕事をします。それで成果が出れば、動機は何であれ会社に貢献したことになります。

また社員が思い思いのタイミングで夏季休暇を取得する企業は、今日は上司が休んでいる、来週は先輩が休むなど、メンバーの誰かが欠けている状態になりがちです。ある意味で「会社に出社しながらも心を休めるボーナスタイム」です。

もし、嫌いな上司、先輩がいたとしても、都合1週間くらいは離れることができます。自分の休暇が1週間、嫌いな先輩の休暇が1週間。合わせて2週間くらいは嫌な人から逃れ、精神的に楽に過ごせるのです。

職場の人間関係で早くもつまずいている方は、ひとまず、GWと土日を支えに生き永らえて、夏季休暇の月間で一気に気を抜きましょう。

連休の前後は仕事が停滞するもの。

夏が終われば、9月、10月、11月の各月に連休があります。実は2連休、3連休というのがくせ者で、連休前日はほぼ仕事になりません。連休明けもメールの対応などに追われ、通常の業務がなかなか進みません。こういう状態なら、会社を嫌いになるのも忘れたりしないでしょうか。

筆者がクライアント企業向けに研修の日程を組むときも、連休の前後は避けてもらっています。翌日海外旅行に行くというのに、前日、前々日に参加した研修の内容が頭に入る人のほうが少ないのではないかと、筆者が受講者の立場なら思います。休むために仕事を片付けなくてはならないので、研修どころでないのもやむを得ません。

また休み明けは緊急対応などが入り、受講者のキャンセルも多くなりがちです。段取りがきちんとできていればそんなことは起こらないのでしょうが、そんなに完璧な人ばかりではありません。

9月から11月の連休月が終わると、年末がやってきます。年末年始の忘年会、年始の賀詞交換会などのイベントは減少傾向かもしれませんが、それでもこの時期は「忘年会」「新年会」の口実のもと、定時に帰る人が増えます。実際は予定がなくても、「忘年会」「新年会」「賀詞交換会」など、魔法の早退用語をフル活用して、自分の時間をつくるのも一つの方法です。

1月から3月はあっという間に過ぎる。

年が明けて1月は年始の休暇や祝日があり、2月は通常の月より短いうえに祝日もあります。そして3月の年度末のバタバタを考えると、仕事に集中できる期間は限られています。

異動に伴う引き継ぎなどがあれば、この機に自分がやりたい仕事を獲得してしまいましょう。それに集中すれば、休んでいるどころではなくなります。

また、懇意にしている上司、先輩が異動するならば、一緒に異動できないか画策するチャンスでもあります。そして3月後半は、送別会、送別会、送別会です。

以上のような祝日や長期休暇以外にも、取得が義務付けられている年5日の有給休暇があります。「現実はそんなに休めない」というご意見も多いかもしれませんが、出社でなく休暇に焦点を当てて考えてみると、実際は120日くらいはお休みがあります。なんと、1年間の3分の1です。

3日を1サイクルとして、1日は一生懸命働く日、1日はそこそこの力で働く日、そして1日は休みがくると考えてみましょう。すると、嫌な会社も案外普通に見えてくるのではないでしょうか。そして、ときには3日のうち2日を全力で働き、1日を全力で休んだりしてみると、メリハリもつくと思います。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「〝 たぬき の 「 スマホ ・ パソコン 」 ワールド 〟」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事