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いる資格、いらない 資格 2023。③

〇  ITパスポートが保有資格で3位に浮上、AWS認定各種資格の保有率がマイナスに転じる。

日経BPの技術系サイト「日経クロステック」は、会員向けのアンケート「IT資格実態調査」を2017年から毎年実施している。7回目となる今回は2023年10~11月に調査を行った。編集部が選んだ50種類のIT資格について、アンケート形式で資格の保有状況や役立ち度合い、今後の取得意向を調べた。今回から新たに、調査資格の選択肢に「ITパスポート」を追加した。

新設のITパスポートが3位。

まずは、現在保有しているIT資格の状況を見ていこう。回答者が「保有している」というIT資格をすべて答えてもらい、10人以上が保有するものについて回答数の多い順に順位をつけた。198人から有効回答を得た。

保有している資格
画1、保有している資格
有効回答(198人)のうち「保有している」と答えた人数を示した。「保有している」との回答が10人未満の資格は割愛した。

最も多かったのは「基本情報技術者」で96人が保有する。各資格の回答数を有効回答数で割った「保有率」は48.5%である。2位は「応用情報技術者」で76人(保有率38.4%)だった。ここまでの順位は、2022年9月に実施した前回調査と変わらない。

今回、選択肢として新たに追加した「ITパスポート」が54人で3位に入った。保有率は27.3%だった。前回3位だった「情報セキュリティマネジメント」は4位で46人(保有率23.2%)、ITパスポートが追加されていなければ上位3位までの保有資格の顔ぶれは変わらなかったといえる。

上位2資格の保有率はいずれも前回調査に比べて下がった。前々回調査から前回調査においても保有率は下がっており、下降傾向が見られる。基本情報技術者は7.6ポイントのマイナス。応用情報技術者は6.1ポイントのマイナスだった。

マイナス幅が最も大きい資格は「ネットワークスペシャリスト」(回答数22、保有率11.1%)でマイナス9.9ポイント。続いて、「AWS認定各種(ソリューションアーキテクトなど)」でマイナス8.1ポイントである。

全50資格のうちプラス幅が最大なのは「ITストラテジスト」で3.9ポイントのプラス、その後に「システムアーキテクト」(プラス2.8ポイント)、E資格(JDLA Deep Learning for ENGINEER)(プラス2.1ポイント)と続く。

全体で見ると、資格の保有率は前回より下がった。全回答数を回答者数で割った「1人当たりの資格保有数」は今回が3.40。前回は3.60、前々回は3.80だった。前々回の2021年から連続して減少傾向にある。

保有率の増減を資格全体で見ても、マイナスの多さが目立つ。プラスの資格は13、マイナスが32、前回と変わらないものが3だ。全体で保有する資格の種類は広がりつつあるものの、1人あたりの保有資格数が減少している。

ITベンダー認定資格、AWSは連覇。

ITベンダーの認定資格(セキュリティー系を除く)に絞って「保有している資格」を詳しく見る。

保有しているITベンダー資格のトップは「AWS認定各種(ソリューションアーキテクトなど)」で回答数25人(保有率12.6%)と前回に続き首位を獲得した。2位は「オラクル データベース分野(ORACLE MASTER、認定MySQLなど)」で回答数20人だ。また、「マイクロソフト クラウド分野(Cloud Platform、Linux on Azure)」が回答数10人で3位と、1つ順位を上げた。ただし、2位と3位ではダブルスコアの差がある。

保有しているITベンダーの認定資格
画2、保有しているITベンダーの認定資格。

AWSは前回に引き続き首位を守ったが、保有率が最も下がったITベンダー資格だ。保有率は昨年と比べマイナス8.1ポイントだった。ただ、AWS認定各種においては、前回の伸び幅がプラス8.4ポイントと大きく、この反動が今回の大幅マイナスの一因と考えられる。

AWSの人気は根強いが、マイクロソフトが順位を上げたり、保有率の伸びが少ないなかで「Google Cloud(Professional Cloud Architectなど)」が保有率を1.7ポイント伸ばしていたりする状況を鑑みると、AWS以外のクラウドベンダーに関心を持つ人が増えつつあるといえる。

「IT資格実態調査」調査概要。

IT資格の保有動向や取得意向、役立ち度などを調べる目的で毎年実施。日経クロステック上のWebアンケートで、調査期間は2023年10月12日~11月10日、回答者は229人。回答者の所属企業・組織はユーザー企業が112人、IT企業が75人、その他が42人。年齢は18歳未満が0人、18~29歳が7人、30代が37人、40代が71人、50代が69人、60歳以上が45人。 調査対象とした50種類のIT資格は以下の通り。
ITパスポート
基本情報技術者
応用情報技術者
ITストラテジスト
システムアーキテクト
プロジェクトマネージャ
ネットワークスペシャリスト
データベーススペシャリスト
エンベデッドシステムスペシャリスト
ITサービスマネージャ
システム監査技術者
技術士(情報工学部門)
BABOK系(CCBA、CBAPなど)
ITコーディネータ
PMP(Project Management Professional)
LinuC/LPIC(Linux技術者認定試験)
OSS-DB技術者認定試験
ITIL系(ITILファンデーション試験など)
UML系(UMLモデリング技能試験、OMG認定UML技術者資格試験)
HTML5プロフェッショナル認定試験
XMLマスター(XML技術者認定制度)
Android技術者認定試験(アプリ/プラットフォーム)
PHP技術者認定試験
Ruby技術者認定試験
Rails技術者認定試験
Python 3 エンジニア認定試験
Scrum(認定スクラムマスターなど)
E資格(JDLA Deep Learning for ENGINEER)
G検定(JDLA Deep Learning for GENERAL)
AWS認定各種(ソリューションアーキテクトなど)
オラクル データベース分野(ORACLE MASTER、認定MySQLなど)
オラクル 開発分野(認定Javaプログラマなど)
シスコ ルーティング&スイッチング分野(CCNA/CCNP/CCIE)
SAP(SAP認定コンサルタントなど)
ヴイエムウェア(VCA/VCPなど)
マイクロソフト クラウド分野(Cloud Platform、Linux on Azure)
マイクロソフト サーバー分野(Windows Serverなど)
マイクロソフト データベース分野(SQL Serverなど)
マイクロソフト 開発分野(App Builder、Web Applicationsなど)
Google Cloud(Professional Cloud Architectなど)
レッドハット(RHCSA、RHCEなど)
情報セキュリティマネジメント試験
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
CISSP
シスコ セキュリティ分野(CCNA Security)
CompTIAセキュリティ資格(Security+、CSA+)
LinuC/LPICレベル3 303 Security
CISA
CISM
GIAC

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