○ Officeアプリが「Microsoft 365アプリ」に、ExcelやWordがどう変わるのか!
Microsoft 365にWebブラウザーからサインインすると、「Officeアプリは、コンテンツやアイデアを検索、作成、共有するための新しいMicrosoft 365アプリになり始めます」というメッセージが表示されるようになった。すでに気づいている人もいるだろう。
このメッセージを見て、「ExcelやWordなどのOfficeのデスクトップ版アプリが大きく変わる」と勘違いする人がいるかもしれない。そうではない。今回変わるのは、アプリの起動やサービスの切り替えなどを行う部分だ。Officeアプリとは何か、何が変わるのかを見ていこう。
なお、本連載ではMicrosoft 365 Business Standardのプランで、主にWebブラウザーを使って動作を確認している。Officeのバージョンや仕様変更によって、ここで説明する機能が使えない場合や画面が異なる場合がある。
Officeアプリとは。
OfficeアプリはExcelやWordといったデスクトップ版アプリそのものではない。Microsoft 365関連の各サービスやツール、ファイル管理、ExcelやWordなどのアプリを起動するためのアプリだ。Web版やWindows版、モバイル版で提供されている。このOfficeアプリの名前が「Microsoft 365」アプリに変更された。この名称変更により、Officeのデスクトップ版アプリと混同する分かりにくさも解消されるだろう。
URLやロゴが変更された。
Web版ではすでにロゴや仕様、ドメインが変更された。ドメインはこれまで「www.office.com」だったが、2023年1月の執筆時点でこのドメインのURLからサインインすると自動的に「www.microsoft365.com」に切り替わった。
特にユーザー側で何かする必要はなく、自動的に切り替わるはずだが、サインインが必要になる場合がある。また、お気に入りなどに登録しているURLが気になる場合は登録し直そう。
Microsoft Storeから入手できるアプリやモバイル版のアプリもそれぞれ変更が進んでいる。画面はiPhoneの例。執筆時点でも、「操作」が「アプリ」に変化するなどの違いが確認できた。今後、モバイルアプリも変更される可能性がある。変更があれば紹介していきたい。