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スマホ背面 に 接着して 通話内容 を 保存.

〇 録音デバイス「magmo」を使ってみた。

 「重要な取引先から電話がかかってきたのにメモを用意する時間がない」――。こうした経験をした人は多いだろう。スマートフォンには唐突に電話がかかってくる。メモが取りづらい状況では通話内容の記録が難しい。

 こうした場合に重宝するのが、通話録音機能を備えるデバイスやアプリケーションだ。メモの代わりに通話記録を音声データとして残せば、パソコンや手帳などが開けない移動中でも対応できる。聞いた内容を後で確認できるので、行き違いがあった際の証拠にもなる。

 しかし録音アプリの数は多く、筆者は理想的なアプリを発見できずにいた。そんな中、EC(電子商取引)サイトのセールで画期的なデバイスを発見した。韓国スタートアップMUNE(ミューン)が開発した通話録音デバイス「magmo(マグモ)」である。早速、購入して試したので、ここではmagmoにたどり着くまでの道のりとデバイスの使い勝手などをお伝えしたい。

「magmo」本体(スペースグレー)と付属品、パッケージ
画1、「magmo」本体(スペースグレー)と付属品、パッケージ。

理想的なiOSアプリが見つからない。

 magmoにたどり着くまでに、筆者は様々な録音方法を試してきた。まず考えたのは、iOSアプリの導入だ。iPhoneを主に利用しているので、アプリで通話を録音できれば手軽である。しかし多くのiOSアプリを試したが、理想的なものは見つからなかった。

 そこで筆者はサブ機のAndroidスマホに専用アプリをインストールし、音声電話を録音できるようにした。通話録音アプリは電話回線の通話を自動録音し、音声ファイルをクラウドにアップする。月額数百円の利用料だった。

 しかしそのアプリはOSの仕様変更で突然使えなくなった。代替アプリを探したものの、安定して動作するアプリは見つからずに数年が経過した。しかも最近は電話回線での通話だけでなく、データ通信を用いた通話も普及している。電話回線による通話だけが録音対象のアプリでは機能として不十分になった。

 途方に暮れる筆者の救世主となったのが、通話録音デバイスのmagmoである。このデバイスはスマホの背面に付けて使う。ハードウエアなら録音のためにスマホを変更したり、録音対象となる回線の種類を気にしたりする必要がない。アプリを中心に探していた筆者は目からウロコが落ちる思いがした。

 magmoの取り付けは簡単だ。iPhone 12以降であれば、機種背面の磁石でアクセサリーを付けられる「MagSafe」で接着が可能だ。MagSafeがないiPhoneやAndroid端末は、付属のマグネットシールなどを利用して接着する。

筆者が所有するiPhone 12に接着した様子
画2、筆者が所有するiPhone 12に接着した様子。

 筆者が所有するiPhone 12にケースなしで接着してみると、製品が強く貼り付いた。普段はアラミド繊維の極薄タイプのスマホケースを装着しているが、極薄のためケース未装着のiPhoneとほぼ変わらずに利用できた。ただしスマホケースを装着して利用するならば、安全のためにマグネットシールで接着するのがお勧めだ。マニュアルには、貼り付けが不完全だと適切に録音できない可能性があると記載されている。

パソコンで音声データを確認。

 続いて、利用方法を見ていこう。録音時は製品の右上にあるボタンを上にスライドし、終了時は下にスライドするだけだ。簡単に操作できる。録音開始時には底面のLEDランプが0.5秒ほど青く点灯し、終了時には1秒ほど点灯する。ただしスピーカーを用いた通話を録音する場合は、注意したい。スマホからmagmoを取り外して、机などに置いて録音する。ちなみにスマホに取り付けたままスピーカーフォンでの通話を録音すると、音が大き過ぎて割れてしまった。

 magmoには32GBの保存領域があり、録音したデータはmagmo本体に保存する。データを取り出すには、パソコンと付属ケーブルで接続する。パソコンからmagmoの「REC_DIR」フォルダーにアクセスすると、「REC00000.MP3」「REC00001.MP3」という連番のファイル名で音声データが保存されている。不便だったのは、日時を記録する機能がないことだ。通話履歴などと照らし合わせて、ファイル名に日時を手作業で入力しなければならなかった。

パソコンに接続してファイルを確認する。通話履歴などと照らし合わせてファイル名を変更した
画3、パソコンに接続してファイルを確認する。通話履歴などと照らし合わせてファイル名を変更した
(画像: 青木恵美)
[画像のクリックで拡大表示]

 録音品質は鮮明だ。一般的なマイクではなく、スマホの中に鳴り響く振動を録音するという「ピエゾセンサー」を採用しているためと思われる。商品説明の通り、周囲の音楽や騒音を拾いづらく、騒がしい中でも比較的鮮明に録音できると感じた。ただしスマホ内の振動を拾う仕組みなので、通話中にスマホ本体やmagmoをぶつけたり、たたいたりすると雑音が入るので注意したい。

 magmoは机に置いて利用すれば、打ち合わせ内容や会話も録音できる。スマホで流すYouTubeなどの音源も録音可能だ。ただしmagmoを机に置いて利用する場合は、机の振動を拾って録音するので遠くの音声などは弱めになる可能性がある。会議を録音する場合などは、あらかじめテストしてから利用するといいだろう。

 データ確認にパソコンを使わなければならないが、ボタン1つで通話を記録できるmagmoは使い勝手がいい。スマホが搭載するOSの種類やストレージの空き、通話アプリの種類などに依存しないこともメリットだろう。筆者は、楽に通話内容を記録できるので満足している。


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