○ ビジネス文書に掲載する表の作成にExcelを利用している人も多いに違いない。今回は数式など一切ない、Excelでの純粋な表作りについて考えてみたい。
大項目、概要、小項目の表。
表にはさまざまなタイプがある。その1つとして「大項目」「概要」「小項目」型の表がある。まず、大タイトルがあり、それに関する説明がある。その上で、大項目を構成する小項目を掲載するというものだ。書籍でいえば「章」「章の概要」「節」に相当する。
ここでは下図のように、「大項目」「概要」「小項目」型の表のためにテキストを用意した。「小項目」は各セルに入力し、「大項目」と「概要」は、「小項目」の数分だけ「セルの結合」を行い、「折り返して全体を表示」を設定した。
例えば、「マスコミ四媒体」の場合、A2:A5を選択して、「ホーム」タブ→「セルを結合して中央揃え」ボタンをクリックし、さらに「折り返して全体を表示」を選ぶ。
セルを結合したA2、A6を見てもらうと、ここでは「マスコミ」「ネット」と入力した後[Alt]+[Enter]キーでセル内改行し、さらに「四媒体」「メディア」と入力している(先に入力してから任意の箇所でセル内改行してもよい)。セル内改行は見栄えの良い表作りに欠かせないテクニックなので、マストで覚えておきたい。
続いて、表に色を付ける。その際に1色と中間色を利用して「大人っぽい表」に仕上げよう。
ここでは、「大項目」を青で塗って白抜き文字で強調し、「概要」は中間色の薄い灰色を設定する。「小項目」は何も着色しない。
このように、「濃い色」→「灰色」→「着色なし」は、「大項目」「概要」「小項目」型の表でよく用いる着色法だ。しかし不思議なもので、たったこれだけの設定でいきなり「大人の表」らしくなった。
罫線にもちょっとした配慮が欠かせない。
さらにこれに罫線を入れるとより表らしくなる。その際に罫線の色使いを同系色にするなど、ちょっとした配慮も大切にしたい。まず、罫線の色を設定する。
色を設定するとポインターがペン状になるが、[Esc]キーで解除する。その後、A1:C10で表全体を選び、「罫線」ボタンの「▼」から「格子」を選ぶ。
これで出来上がりでもいいのだが、さらに手を加えてみよう。「大項目」の罫線を白にして目立たせる。さらに、表見出しのタイトルをボールドにして強調する。
はい、シンプルですっきりした「大人の表」が出来上がった。Word側に持っていくなどして、ビジネス文書に利用したい。