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使って覚える! Windows 11 講座。

〇 キーボードだけじゃない! Windows 11で音声やペンを使った文字入力を快適に。

[今回のテーマ]キーボード以外を使う文字入力。

今回は、パソコンに搭載、もしくは接続されているキーボード以外を使った文字入力について解説する。

多くのパソコンでは、マイクを使った音声による文字入力が可能だ(図1図2)。キー入力が苦手な人はもちろん、気分を変えて文章を作成したい人にも役立つ機能だ。

図1 Windows 11には、キーボードをタイプする代わりに音声を認識して文字を入力する機能が搭載されており、簡単に呼び出せる
図1W、indows 11には、キーボードをタイプする代わりに音声を認識して文字を入力する機能が搭載されており、簡単に呼び出せる
 
図2 設定によって、音声入力を1クリックで呼び出すボタンの画面表示や、句読点の自動入力を行うことが可能だ
図2、設定によって、音声入力を1クリックで呼び出すボタンの画面表示や、句読点の自動入力を行うことが可能だ。

画面に表示したキーボードを使ったり(図3図4)、画面に直接手書きした文字を認識させたりして文字を入力することもできる(図5図6)。いずれも、画面のタッチ操作が可能なパソコン向けの機能だが、画面のキーボードはそれ以外のパソコンでも使える。

図3 画面のタッチ操作に対応するパソコンでは、画面のキーボードを直接タッチして文字入力ができる。この機能、実はマウス操作でも使える
図3、画面のタッチ操作に対応するパソコンでは、画面のキーボードを直接タッチして文字入力ができる。この機能、実はマウス操作でも使える。
 
図4 タッチキーボードは複数のレイアウトを切り替えることが可能。画面を広く占有しない、コンパクトな表示も用意されている
図4、タッチキーボードは複数のレイアウトを切り替えることが可能。画面を広く占有しない、コンパクトな表示も用意されている。
 
図5 ペン対応パソコンでは、手書きの文字を認識して文字を入力する機能も使える。入力中に一部を書き直すといった操作も可能
図5、ペン対応パソコンでは、手書きの文字を認識して文字を入力する機能も使える。入力中に一部を書き直すといった操作も可能。
 
図6 入力位置で直接手書き文字の入力ができる機能が日本語でも利用可能となる。使えるシーンはまだ限定的だが将来性を感じさせる
図6、入力位置で直接手書き文字の入力ができる機能が日本語でも利用可能となる。使えるシーンはまだ限定的だが将来性を感じさせる。

AIが音声を認識して漢字やカタカナも自動で判別。

Windows 11では、「Windows」キーと「H」キーの同時押しで、音声入力機能を呼び出せる(図7)。初めて利用する際には簡単な説明が表示され、必要なプログラムのダウンロードが行われる場合もある。

図7 「Windows」+「H」キーの同時押しで音声入力機能のウインドウが出る。認識を始めるマイクボタンのほか(1)、設定メニューとヘルプサイトを開くボタンが並ぶ(2)(3)。ウインドウの位置は自由に動かせる
図7、「Windows」+「H」キーの同時押しで音声入力機能のウインドウが出る。認識を始めるマイクボタンのほか(1)、設定メニューとヘルプサイトを開くボタンが並ぶ(2)(3)。ウインドウの位置は自由に動かせる。

画面に表示されたマイクボタンが白い場合はクリックすると認識がスタート(図8)。マイクに話した内容がそのままテキスト(活字)としてアプリに入力される。音声の認識にはAI(人工知能)が利用されており、漢字やカタカナなども自動で判別する。

図8 ウインドウのマイクボタンが白い場合はクリックするか、再度「Winows」+「H」キーの同時押しで音声認識が始まる。もう一度このボタンをクリックしたり、キーで文字を入力したりすると音声認識は停止する
図8、ウインドウのマイクボタンが白い場合はクリックするか、再度「Winows」+「H」キーの同時押しで音声認識が始まる。もう一度このボタンをクリックしたり、キーで文字を入力したりすると音声認識は停止する。

さらに、特殊な読み方で、カッコや疑問符など、一部の記号の入力や改行もできる。音声で直前の言葉を削除することも可能で、言い間違っても慌ててキーボードに触る必要がない。これらの特殊な話し方はヘルプサイトで確認できる。

音声認識の学習効果を高めるために、データの提供を求める画面が表示されることもあるが、「はい」と「いいえ」のどちらを選んでもよい(図9)。

協力を要請する画面が出ることも
Θ 協力を要請する画面が出ることも。
図9、音声認識の改善に役立てるため、マイクロソフトに音声クリップ(データ)を提供するよう促す画面が表示される場合がある。データは個人情報を保護する形で利用される。「はい」「いいえ」のどちらを選んでもよい。

音声認識には設定メニューがあり(図10)、音声認識を呼び出すボタンを表示したり(図11)、いちいち「くてん(。)」や「とうてん(、)」と話さなくても、自動で入れる機能を有効にしたりできる(図12)。

図10 歯車のボタンをクリックすると設定メニューが出る(1)。「音声入力起動ツール」の表示と(2)、句読点を自動入力する機能のオンオフを切り替えるスイッチがある(3)。音声入力デバイスが複数ある場合、どれを使うかも選べる
図10、歯車のボタンをクリックすると設定メニューが出る(1)。「音声入力起動ツール」の表示と(2)、句読点を自動入力する機能のオンオフを切り替えるスイッチがある(3)。音声入力デバイスが複数ある場合、どれを使うかも選べる。
 
音声入力起動ツール
Θ 音声入力起動ツール。
図11、音声入力起動ツールは、音声入力を呼び出すボタンをツールバーとして常時表示するもの。ツールバー上で、表示を取りやめる設定も可能だ。音声入力自体を常時表示する設定はない。
 
句読点が自動で入る
Θ 句読点が自動で入る。
図12、図10の設定メニューで「句読点の自動化」を有効にすると、音声入力中に少し間を置いた部分が区切りとして認識され、自動で句読点が挿入される(図の赤枠部分)。
 
ちなみに、11の最新バージョンに搭載されたAI機能「Copilot」にも音声入力ボタンがある。こちらは話した内容が自動でCopilotに送られるが、11の音声入力は、入力欄への文字入力までとなる。

画面のタッチ操作に対応したパソコン向けに、画面のキーボードを直接タッチして文字を入力する「タッチキーボード」の機能もある(図13)。

図13 画面のキーを直接タッチして文字を入力するキーボード。キー上部の文字は、長押しで入力(1)。ほかの文字や記号の入力は表示を切り替える(2)。音声入力を呼び出すキーもある(3)
図13、画面のキーを直接タッチして文字を入力するキーボード。キー上部の文字は、長押しで入力(1)。ほかの文字や記号の入力は表示を切り替える(2)。音声入力を呼び出すキーもある(3)
 
タブレット型や2in1型のパソコンで物理的なキーボードが使えない場合、文字入力が必要な状況で自動的にタッチキーボードが表示される。しかし、必要なのに表示されない場合もあるため、そのようなパソコンではタスクバー右側のシステムトレイにタッチキーボードを呼び出すアイコンも表示される(図14)。
図14 タッチキーボードは、システムトレイのアイコンをクリックすると手動で呼び出せる(1)。「設定」アプリから「個人用設定」→「タスクバー」の順に画面を開いて設定を有効にすると、アイコンを常時表示できる(2)
図14、タッチキーボードは、システムトレイのアイコンをクリックすると手動で呼び出せる(1)。「設定」アプリから「個人用設定」→「タスクバー」の順に画面を開いて設定を有効にすると、アイコンを常時表示できる(2)。

このアイコンは、タッチ操作に非対応のパソコンでも、強制的に表示させることができる。実は、タッチキーボードはマウスのクリックでも操作が可能で、一時的に無線キーボードが使えなくなった場合などに、代用の文字入力手段として役立つ。

タッチキーボードの配列は、使い方に合わせて複数のレイアウトから選択できる(図15図16)。「クラシック」配列を選べば、「Alt」キーや「Windows」キーを使った特殊なキー操作も可能だ。また、画面の下半分を埋め尽くすものだけでなく、スマホ風のコンパクトな表示も用意されている(図17図18)。

図15 キーボード左上の歯車ボタンから開くメニューで、タッチキーボードのレイアウトを変更できる。6種類あるので自分に合うものを探そう。手書き入力用のパネルの呼び出しも同じメニューで行う
図15、キーボード左上の歯車ボタンから開くメニューで、タッチキーボードのレイアウトを変更できる。6種類あるので自分に合うものを探そう。手書き入力用のパネルの呼び出しも同じメニューで行う。
 
キーを左右に寄せる配列も
Θ キーを左右に寄せる配列も。
図16、画面が広いパソコンでは、キーを左右に寄せる「分割」配列が便利。「クラシック」は普通のキーボードの配列により近く、数字キーの段があるほか、「Alt」キーや「Windows」キーも使える。
 
画面下から分離するタイプもある
Θ 画面下から分離するタイプもある。
図17、「コンパクト」配列は、キーボードを小さなパネルとして表示するもの。画面の下半分をキーボードで占有されたくない場合に便利だ。右上の分離ボタンで、通常サイズとワンタッチで切り替えることも可能だ。
 
図18 スマホのフリック入力風に使える「12キー」配列。キーを上下左右にスライドさせて異なる文字を入れられるほか、一部のキーは斜め方向のスライドにも対応している
図18、スマホのフリック入力風に使える「12キー」配列。キーを上下左右にスライドさせて異なる文字を入れられるほか、一部のキーは斜め方向のスライドにも対応している。

ペンが使えるパソコンでは、画面に直接手書きした文字をテキストとして入力する「手書き入力」機能も試しておきたい(図19)。入力パネルに手書きをした文字が、どんどんテキストに変換されて、アプリにも入力される。

図19 専用の入力欄に手書きした文字を認識して文字入力を行う(1)。書いた内容は順次テキスト(活字)に変換され(2)、読みからの変換も可能。ギザギザ線で手書きのミスを削除して書き直したりもできる(3)
図19、専用の入力欄に手書きした文字を認識して文字入力を行う(1)。書いた内容は順次テキスト(活字)に変換され(2)、読みからの変換も可能。ギザギザ線で手書きのミスを削除して書き直したりもできる(3)。

書いた文字が単にテキスト化されるだけでなく、読みを書いて、漢字やカタカナなどに変換することも可能だ。また、手書きの操作で、書き間違いや認識ミスの修正もできる。さらに、数字や一部の記号は画面から選択して入力することも可能だ(図20)。

図20 手書きパネルの右にはバックスペースと改行のキーがあり、下端のキーを押すと左列が追加される(1)。そこから、数字や記号の入力キーを呼び出すことができる(2)。(3)から別の記号の入力も可能だ
図20、手書きパネルの右にはバックスペースと改行のキーがあり、下端のキーを押すと左列が追加される(1)。そこから、数字や記号の入力キーを呼び出すことができる(2)。(3)から別の記号の入力も可能だ。

この手書き入力は、高精度の描画が可能なデジタルペンで利用することを前提にしている。しかし、精度は落ちるものの、タッチ対応パソコンで、指や指を模したペン(スタイラス)による手書き操作でも利用できる。ただし、その場合は「設定」アプリで「指先を使って書く」の項目を有効にしておく必要がある(図21)。

デジタルペン非対応機でも指で書ける
Θ デジタルペン非対応機でも指で書ける。
図21、デジタルペンに対応しなくても、画面のタッチ操作に対応していれば手書き入力が可能。「設定」アプリ→「Bluetoothとデバイス」→「ペンとWindows Ink」の順に開いた画面で「指先を使って書く」を有効にする。

専用の手書き入力パネルを使わず、テキストの入力位置に直接手書きをして文字入力を行う機能の開発も進んでいる。2月には日本語環境でも使えるようになる見込みだ(図22)。

図22 専用の手書きパネルを使わず、入力位置に直接手書きした文字をテキスト(活字)に変換して入力する「シェル手書き入力」。「設定」アプリの検索ボックスの上で手書きした文字がテキストに変換されている
図22、専用の手書きパネルを使わず、入力位置に直接手書きした文字をテキスト(活字)に変換して入力する「シェル手書き入力」。「設定」アプリの検索ボックスの上で手書きした文字がテキストに変換されている。

テキストを入力したい位置にカーソルを合わせてから、近くで手書きを始めると、その場でテキストになって入力されていく。手書きする文字の大きさは、実際に入力されるフォントのサイズより大きくても問題はない。

この機能は「シェル手書き入力」という。現時点ではデジタルペン対応パソコン専用の機能で、「設定」アプリで機能を有効にしてOSを再起動すると使えるようになる(図23)。

図23 シェル手書き入力を利用するには、図21と同じ「設定」アプリの画面で、機能を有効にする必要がある。この機能の有効、無効の切り替えには、Windowsの再起動が必要だ
図23、シェル手書き入力を利用するには、図21と同じ「設定」アプリの画面で、機能を有効にする必要がある。この機能の有効、無効の切り替えには、Windowsの再起動が必要だ。

設定画面には「サポートされている場合はテキストフィールドに直接書き込む」と表記されており、通常の手書き入力パネルと異なり、使える場面は検索ボックスなどに限定されるようだ。


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