~過去のもので繋ぎます~
神岡町にある神岡鉱山の地下深くには、2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊博士の成果につながった宇宙素粒子研究施設「カミオカンデ」の後継施設「スーパーカミオカンデ」をはじめ、宇宙の謎に迫る世界最先端の研究施設が整備されています。
今、ここで新たな研究計画が動き出しています。
それがKAGRA計画(大型低温重力波望遠鏡計画)です。この「望遠鏡」によって、地底深くからとらえようとしているのは、光や電磁波ではなく、重力がもとになって生まれる宇宙からの波動「重力波」です。重力は、宇宙の構造や進化を支配するとても重要な力で、重力波を観測できるようになることは、宇宙の謎を知るために非常に重要です。
大型低温重力波望遠鏡計画は、ブラックホールの解明などをめざし、人類初となる「重力波の直接観測」に挑戦しています。
これは2017年9月17日の見学会での記録です。
2019年秋の完成後、調整、試験運転を経て、2020年2月25日に観測を開始しました。
2017.09.17 7分06秒