歩くって、とても揺れている
ショルダーバッグのひもを首から前向きに架けて歩いてみてください。歩く度にバッグが左右に揺れます。この揺れを止めるように歩くのはとても難しいです。
次に、手提げ駕籠に重いものを入れて歩いた時を思い起こしてください。足をつける度に駕籠の取っ手がたわみズシンズシンと重さが伝わってきます。このように普通に歩いていても、体は前後左右、上下と動いているのですね。
揺れを防止するために
手持ちでカメラを持って、動きながら動画を撮ればぶれぶれの画像になるのは当たり前ですね。最近のカメラはこうした手ぶれを制御する機能が備わっているのでかなり改善はされていますが、それでも完璧ではありません。
そこで登場しているのがジンバルです。ジンバルとはチルト(縦)とロール(回転)、パン(横)の動きを制御しブレのない映像を撮ることができる機器です。
ジンバルにカメラを乗せるとほぼ完璧にこの3方向の揺れはなくすることができます。
(私のジンバル FeiyuTech SCORP-C)
上下の揺れ防止は難しい
しかし、このジンバルでも歩くときに生ずる体の上下揺れを防ぐことはできません。最近はカメラ本体に光学式の手ぶれ補正機能が備えたものもあり大きな効力を発揮していますがこれも完璧ではないようです。
そこで登場するのが「ジンバル歩き」です。膝を少し落としてかかとからつま先へ回転させるようにスムーズに歩く、というものです。言うのは簡単ですがなかなか難しく、またこのような格好は人目を引き街中ではなかなか勇気がいります。
プロの方はさすがに上下動がまったく感じられない画像を撮られていますが、私にはとてもまねできません。
上下動を防ぐスタビライザー
そんなことから、上下動を防ぐ機器も発売されています。ジンバルはジャイロ効果によるぶれ防止ですが、この機器はカメラをバネで吊り、歩きの揺れとの共振を防ぐことにより揺れを防ぐもののようです。
この機器にジンバルを取り付けることによりあらゆる揺れを制御できるというものです。この機器には小型のものもありますが、対応するジンバル等の重量が小さいため私のジンバルには使用できませんかといって大きなものではそれ自体の重さも大きく、またとても大げさな装備となり、街中などではそれこそ人目を引きます。
できるだけ「ジンバル歩き」
そんなことから、結局はなるべくジンバル歩きに近い歩き方で・・、ということになります。道の状態がよいとき、調子が乗ったときなどは案外うまく歩ける場合もありますが、坂道、凸凹道などではなかなか難しいです。
プロの方の滑るような画面、これを目当てとして日々歩いています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます