館の発掘調査では複数の礎石建物跡が発見されました。その中で、この遺跡の最大の特徴である庭園の価値をより分かりやすく伝えるため、庭園を眺めるための会所を復元しています。
会所とは、和歌や連歌、闘茶、香といった遊技を楽しみながら集会や接待を行う社交のための建物です。押板や違棚、付書院を備える格式の高い座敷で主人と客人が対面する場や、庭に画した広い接客の間があります。
会所は発掘調査成果のほか、絵画や文献史料をもとに復元しました。会所を復元したことによって当時と同じ視点から庭園を眺めることができ、儀礼や饗応の様子も追体験することができます。中世の武家館の会所を復元した事例は全国的にもほとんど無いため、大変貴重な場所と言えます。
2023.07.15 10分30秒
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