七尾与史さんの『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』のあらすじと感想です。
『ドS刑事』シリーズの1作目です。
『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』
著者:七尾与史
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★あらすじ
『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』のあらすじ
代官山脩介は33歳の所轄の刑事。
階級は巡査だ。
県警の捜査一課の刑事で警察庁次長の一人娘・黒井マヤとコンビを組んで放火殺人事件の捜査をすることになる。
マヤは年下だが階級が上、その上性格に難ありすぎてやりづらいはどん引くは。
おまけに被害者は増え続け、警察は被害者同士の接点すら掴めない。
そんな時、代官山はマヤが焼死体を前にあやしい行動をとっているのを目撃する。
マヤは遺体から爪や歯を持ち去っていた。
代官山はマヤに不信感を抱き、その行動を観察する。
マヤが猟奇趣味の店に出入りする筋金入りのマニアであることをつきとめた代官山は……
『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』ネタバレ感想
『ドS刑事』は日テレ土曜ドラマで多部未華子さん主演で映像化済み。
ドラマでは大幅にキャラを変えていたわね。
小説の黒井マヤは「猟奇殺人死体写真集」を買うような女だもの。
テレビ的にはよろしくない。
まんまは無理なので、荒唐無稽なキャラをドラマ用に作ったというところでしょうか。
「ドS」ということで多部ちゃんはムチを持っていたわ(笑´∀`)
これ、『ドS刑事』というタイトルなのだが、果たして「ドS」程度で片付けていいのだろうか?
黒井マヤという女について308ページではこうまとめられている。
刑事としての正義感ゼロ。殺人現場マニア。殺人現場を見たいがために犯人を見逃す。性格は高飛車、傍若無人。なのに千里眼の持ち主でおまけにカワイイときてる。今夜、彼女は自宅で熱いシャワーを浴びたあと、凶器や遺留品のコレクションに囲まれながらダリオ・アルジェント監督の鮮血で彩られた猟奇映画を楽しむのだろう。
いや、これ、「ドS」程度じゃないだろ!
かと言ってタイトルを『猟奇殺人マニア刑事』にするわけにもいかないわね。
ネタバレすぎるわ。
こんな「アカンやろ!」としか思えない黒井マヤなのだが、なんと最後に代官山にプロポーズをする。
マヤは代官山を運命の相手とまで言っている。
ぶっとびすぎる。
なんと言っても相手は猟奇マニア。
いくら美人でも喜んでOKできない。
怖い、怖すぎる。
下手したら指の1本くらいショップにレアアイテムとして持ち込まれそうだ。
黒井マヤの性格があまりに酷い。
でも、他の刑事のキャラが緩和してくれる。
例えば、県警一課の刑事・神田は見た目はカッコイイけどアニオタ。
懐かしいアニメの台詞を会話に差し込んでくるので、アニメ好きは一瞬気持ちが上がる。
シメは『ルパン三世カリオストロの城』だった( ´艸`)
事件の内容も陰湿で不快なので、こういうキャラはホッとする。
なかなか交際をOKしない代官山の頬に無理矢理にchew(゜◇゜)ε^ )をぶちかました黒井マヤ。
ちょっと次も読みたくなったわよ。
きっと2作目も酷いのだろうな。
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆
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