たたらワークス★漫画・ドラマ・小説のネタバレ感想

群ようこ著『小福歳時記』身近な出来事を明るくぼやいているエッセイ

群ようこさんのエッセイ『小福歳時記』を読みました~。
相変わらずの半径500mのぼやきエッセイ。
でも、お饅頭と日本茶がよく似合うほのぼのエッセイでもある。
軽羹の画像 tataraworks



初めて読んだ群作品は、やっぱりエッセイで『半径500mの日常』だった。
ご近所のあれやこれやのぼやきがとにかく軽快だった。
だから読んでいて嫌な気持ちにはならなかった。


『小福歳時記』は、群さんが50代のエッセイで、若い頃に書いた『半径500mの日常』ほど軽快ではない。
随分と丸くなったなぁと思う。
それでもやっぱり、「そうそう」「あるある」と思えるエピソードがいっぱいだ。
特にエコロジーで悩んでいる章は共感できる。


私もチョイチョイ疑問に思うエコ。
プラスティックゴミを減らそうとすると紙製品に変える。
でも、里山の管理もしていないのに木材管理はどうすんねん。
木を切りまくったら土砂災害おきるやん。
とか考えると、まず林業従事者を増やして正しく管理せねばいかんだろう、などと思ったりする。
そうすると、何をどうしたらいいのか分からなくなる。
エコはとにかく偏ってばっかりだ。
群さんのぼやきを読みながら、みんな悩む所は同じよねとほっとするのだ。
軽羹の画像 tataraworks


親の問題でも共感する人は多いだろう。
この手のぼやきは暗い気分になりやすいが、そこはやっぱりプロの物書きである。
明るくぼやいているからほっこりするのだ。


1章あたり10ページほど。
そんなに分厚くなくてすんなり読める。
饅頭、日本茶、膝に猫。
そんな身近な日常が垣間見えるエッセイだ。

ご訪問ありがとうございました(人´∀`*)

コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「小説のあらすじ・ネタバレ感想」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事