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『推理は空から舞い降りる』(喜多喜久・著)感想

喜多喜久さんの『推理は空から舞い降りる 浪速国際空港へようこそ』の感想です。
主人公は、喜多喜久お得意の化学と無縁のキャラクター、新米航空管制官です。

『推理は空から舞い降りる 浪速国際空港へようこそ』 喜多喜久
著者:喜多喜久/カバーイラスト:ふすい/カバーデザイン:鈴木大輔(ソウルデザイン)/発行:株式会社宝島社


主人公が化学と無縁 
喜多喜久作品と言えば、ケミストリーとミステリーの融合だよね。
でも、『推理は空から舞い降りる 浪速国際空港へようこそ』の主人公は化学と無縁の航空管制官です。
おや、ずいぶん畑違いじゃない?
喜多作品から化学をとるって、『科捜研の女』のマリコに鑑定をさせないようなものよ。
そんな思いで読み始めましたが心配ご無用!
あまり馴染みのない管制官の仕事や、全く知らなかった航空管制運航情報官の仕事に興味がわいて楽しかったわ。


主人公にとっての謎は 
主人公の藤宮つばさは、亡くなった叔母・真紀子に憧れ航空管制官になるの。
つばさにとっての最大の謎は、子供の頃に真紀子が言った「管制官に一番必要なもの」が何かということ。
答えを聞く機会が永遠に失われてしまった為、ずっとそのことを考えているの。
そして、空港で起きる謎に関しては、持ち前の好奇心でクビを突っ込んでいくのだけど、解決はしないんだな~、これが。


謎解きのお役目は 
解決するのは、つばさと同期の航空管制運航情報官・戸神大地くんです。
可愛いものが大好きなふんわり系男子です。
つばさが持ち込んできた謎を解決するばかりではなく、結構たのもしいのよ。
管制官としてほぼクビの状態になったつばさの為に奔走するの。
ものごし柔らかくふわふわしているけど、頭の回転の良さと行動力に優れている魅力的なキャラよ。
ちなみに「推理は空から舞い降りる」も主に大地が言うわね。


シリーズ化希望 
『推理は空から舞い降りる 浪速国際空港へようこそ』は、つばさが「管制官に一番必要なもの」を見いだせるかどうかが軸になっている。
そして、空港で日々起こる謎に関しては大地の閃きが解決につながっていく、という2本柱だった。
でも、他にもかなり気になるキャラクターが登場しているんですよ。
この人達にもっと活躍して欲しいわけ。
ぜひ、シリーズ化してほしいわ( ´艸`)


ご訪問ありがとうございましたm(_ _)m

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