雑感録

一見不遇? ペットの繁殖戦略

昨晩は中秋の名月。
我が草庵でも、虫の声を聞きながら、きれいな満月1日前の月を眺めることができました。
先日の福岡市のメールマガジンには、なぜ中秋の名月の日にちは年によって大きく変わるのか(ちなみに去年は9月14日)という話が載っていて、理由は旧暦の中秋(8月)の十五夜を中秋の名月といっているからと書いてある。
それじゃ、年によって日が変わる理由になっとらんじゃないかー!とツッコミをいれつつ調べてみたら、旧暦=太陰暦というのは新月の日を朔日(ついたち)としているので、太陰暦の何月何日が太陽暦の何月何日と固定されるものではないのだとか。
じゃあ、旧正月とかも、今年は何月何日と、毎年変わってるんかいなと疑問を残しつつ、もう面倒くさいのでいちお納得。

ウチでもついに娘がインフルエンザに感染。
新型ではなくA型とのことだが、新型ならともかく、なぜA型までこの時期に流行るのやら。
通常のインフルエンザは暑さと湿気には弱かったのではなかったのか。
オイラ自身についていえば、ここ数年、ワクチンも打たないのにまったくインフルエンザにはかかっておらず、インフルエンザ耐性をもった人間だと勝手に思い込んでいるからどうでもいいんだけど。

今はどうだか知らないけれど、福岡は犬猫の処分数ワースト1で(性犯罪だの少年犯罪だの放置自転車だのと、福岡は悪い記録がやたらと多い)、福岡市はこんなことまで始めたそうな。
もちろんペットの飼い主にも不妊・去勢手術をすすめている。
言うまでもないことだけど、生き物の目的は自分の遺伝子を残すこと、ひいては種の繁栄ということになる。
そのために犬や猫は自ら人間に近づき、その庇護の下に生きるようになったのである。
大昔からずっとそういう関係を築いてきたのだが、遺伝子を残せないように加工されてしまっては、初期の目的が果たせない。
ペットのためとか何とか言って、そんなのは単なる人間のエゴではないか。
これまではそう思っていたが、果たして本当にそうなんだろうか。

遺伝子は、人間には思いもつかないようなとんでもない戦略で自分のコピーを残す。
卵管を毒針に変えた働き蜂だって、自分が子どもを産まなくても、女王を助けることで、自分と同じ遺伝子をちゃんと残している。
犬猫も、限られた種ではあるが、ブリーダーとやらに繁殖を手伝わせて、途中で捨てられたり飢えさせられたりすることのないようなお金持ちのところに引き取られていく。
限られた種と書いたが、能力的に劣る種が滅びていくのは自然淘汰の当然の摂理。
つまり、犬猫当人(人?)は意図してないことかもしれないが、遺伝子レベルでは現代のペット文化まで見越した上で、犬猫を人間のもとに行かせたのかもしれないのだ。
遺伝子おそるべし(ホントにそうなんならね)。
何の話じゃ、そりゃ?という人は、ぜひ一度竹内久美子の著作をお読みください。

ついでに、人間が二足歩行になった理由と発情期がなくなった(というより不明確になった)ことの関係、一夫一婦になった訳などについて面白い研究があったので、興味のある方はこちらもご参照を。
二足歩行が人類の配偶関係を変えた?(ナショナルジオグラフィック ニュース)

浮気人類進化論―きびしい社会といいかげんな社会 (文春文庫)
竹内 久美子
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そんなバカな!―遺伝子と神について
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