ってことは、超高性能の望遠鏡ができて137億光年以上先が見えるようになれば、ビッグバン以前の宇宙の状態が分かるってことか?(もちろん、そこに光を発する何かがあればの話だけど)
こういう話を聞くといつも思うのが、タイムマシンは無理でも過去を見ることは可能なんじゃないかってこと。
例えば、1光年先に地球を観測する宇宙船を飛ばして映像を地球に送れば、光の往復で2年前の地球のことが見れるということになるし、22.5億光年先で観測すれば45億年前の地球を見ることができるはず。
じゃあ、地球誕生の様子が見れるのかというと残念ながらそうはいかない。
地球が誕生した頃の光はすでに45億光年の彼方に飛んでいってるので、今からそれを捉えようと思ったら光速を超えて追い抜かなきゃならない。
結局観測できるのは、“これから過去になること”なんだな。
14万8000光年の彼方、イスカンダルまでおよそ200日で行ったヤマトの諸君なら、初期人類の暮らす地球を眺めたかもしれないけど。
最古の原始銀河団を発見…127億年前
国立天文台は24日、米ハワイのすばる望遠鏡を用いて、形成し始めたばかりの最古の「原始銀河団」を127億2000万光年先に発見した、と発表した。
137億年前の宇宙誕生から約10億年しかたっていない初期宇宙に、すでに銀河の集団ができていることを示すもので、宇宙の大規模構造の解明につながる成果だ。
研究チームは「かみのけ座」の方向を詳細に観測。127億2000万光年先に、銀河の密度が周囲の5倍の直径約400万光年の領域があることを発見した。
この領域には約30の銀河があり、三つの小さなグループに分かれていることを突き止めた。
現在の宇宙では、銀河団に属している銀河は比較的年老いて重い「楕円銀河」が多く、銀河団に属していない銀河は若くて軽い「渦巻き銀河」が多いという特徴がある。
だが、今回発見された領域では、銀河団の中と外の銀河で性質に違いは見つからなかった。
研究チームの総合研究大学院大学博士課程1年の利川潤さんは「銀河団が発達する過程で銀河の性質に違いが生まれる可能性がある」と話している。
(2012年4月25日10時40分 読売新聞)
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