面で考えれば、横書きの方が作りやすかったり、きれいにかわいくまとまったりするのかもしれんが、本にすると、右開き(国語開き。縦書きメインのページのめくり方)ならばページをめくっていくときの目の動きは右から左、横書きの目の動きは左から右なので、よっぽど注意して作らんと目の流れがガチャガチャになってしまうと、何度言ってもわからんのかね。
まるで左開き(算数開き。横書きメインのページのめくり方)の、面付けを間違えたような状態になっていて、見苦しいったらありゃしない。
まあ、日本語が縦書きは右から左、横書きは左から右と逆に進むのが話を難しくしているのであって、韓国では最近は縦書きも左から右に進むようになっているとか。
もとをたどれば、日本語、というか、その元となっている(文字の部分でね)中国語は、基本は縦書きのみだったが、稀に横書きにするときは右から左に書いていたようで、左から書くようになったのは、欧米風にあわせてのことらしい。
最近は横書き全盛で、だったら本も左開きにすりゃいいじゃないかという話もあるが、不思議と左開きの雑誌は売れないというジンクスがあるらしい。
実際、長い文章は縦書きの方が読みやすいし(速読の本やゴルゴ13なんかには、人間の目は縦より横の方が動かしやすいなんて話があったが)、ブログなんかで1文ごとに改行してるのは、横書きで長く文字が続くと読みにくくてかなわんからなのだろう。
ところで、昔は縦書きも横書きも右から左に書いていたとなると、気になることがある。
書道がヘタクソなひとなら分かると思うのだが、縦書きを右から左に書くと、すでに書いた行が右手にふれちゃって、墨で手も紙も真っ黒になってしまう(上手い人は右手を紙につけない)。
また、横書きを右から左に書くと、手がペンを押すように力をかけることになり、とても書きにくい(普通はペンを引く方向に力をかける)。
つまり、古来の日本語、中国語は、右利きには書きにくい文字の書き方をしているのだ。
逆をいえば、文字の書き方のルールができるころの古代中国の人は、左利きが多かったのではないか。
かつて12進法の生まれた地域は六指の人が多かったのではないかという話を聞いたことがあるが、
中国人がかつて左利きが多かったとしても、文字の書き方を見る限り、不思議ではない。
単なる思いつきだけど、この仮説、なんとなくそれっぽくはないですか?
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