S.E裏千家茶道教室 お茶のひと時

つれづれなるままにパソコンに向かいて
心にうつりゆく茶道教室の話題を書きつくれば。。。。

中国お茶の旅「総集編」・・・前編

2012-05-20 18:03:06 | 紅茶、茶道&マナ-のお話

 

H24.5/6~13日、紅茶&抹茶・・・お茶の原点、中国、福建省、沂江省に出かけました。

2年前に茶馬古道を訪れて以来の中国です。

アラカン、一人旅、でも・・・案ずるは産むが安し・・・気ままな楽しい旅になりました。

 

☆ Day1:(5月6日)

朝4時起き。関空発9:30Am、中国国際航空、CA162でいざ中国、北京へ。

くしくも、この便、2年前の茶馬古道の旅と同じ便。

約3時間半の空の旅で、北京着11:50分(日本より1時間若い)。

北京の空港は広く、何度も人に聞き、税関を通り、荷物を受け取り、国内線のチェックインをし、

搭乗口に行き、これでようやくアモイに行くことができる。

アモイの行き方は色々あると思うけれど、予算を低い目に設定の為、この乗り継ぎコ-スも納得済み。

北京発14:00-アモイ着18:10分

あぁ~ようやく着いた!! ここが着地したかったアモイだ!!

ホテルの迎えの車で、お世話になるSeashine Hotelへ。

約20分でホテルに到着。ネットで予約したホテル・・・・思ったよりステキ!

(ホテルより眺める、アモイの街。高層ビルがいっぱい)

明日は、この旅の一番の目的地・・武夷山に行く日。

早朝7:20分のフライトの為、5時のモ-ニングコ-ルをお願いし、シャワ-を浴びて直ぐベットイン。

☆Day2:(5月7日)

アモイ航空 MF8083 7:20分に乗り武夷山へ。武夷山到着7:45分。

アモイから北に飛び、武夷山は、沂江省と江西省に近いです。

ガイドの葉さんに空港まで迎えに来てもらい、ドライバ-の哀さんの運転で、まずはホテルにチェックイン。

そして直ぐ、今回どうしても行きたかった、紅茶の里へGO!

哀さんは何度かクラクションを鳴らし、山合いの曲がりくねった道をひたすら走る。

約1時間半近く乗ったでしょうか?ようやく到着です。 

 

          (正山小種の茶畑)

 

        (念願のお茶の聖地に立つ)

       (モトスケさんの工場です)

       (摘んだ茶葉を干しています)

       (工場の近くの川のせせらぎ)

 

モトスケさんの工場へ行き、お茶の歴史のビデオを見、後、葉さんの提携茶農園に行く。

      (提携農園の近くの正山小種の茶畑)

正山小種の紅茶の歴史は古いです。

御存知の様に中国には、太古の昔より、雲南、四川を中心に茶が自生しており、紀元前221年、秦の始皇帝はお茶の生育に力を入れ、後、中国全土に広まったと言う。

1610年、オランダ人により、西欧に最初のお茶が到着します。

武夷山、桐木村で採れたお茶です。

その頃のお茶は未だ、緑茶。そして、時を経て紅茶へと変身します。

武夷山のお茶は、6週間もかかり川を下り、広州に到着、そして港まで運ばれ、何ヶ月もかけて、ヨ-ロッパに運ばれたのです。

茶畑に通じる、車一台ほどが通れる道に添って、急な川が流れています。

車中より、流れ行く川を見ながら、”太古の人は、お茶を積んで、きっとこの川を船で下ったんだろう”・・・・・と思い、感無量です。

真さに、武夷山は紅茶の故郷なのです。

 

モトスケさんの工場を後にして、保護区内にあるレストランで昼食です。

    

               (新鮮な川魚、苦采とその他色々・・・・美味しい!!)

               (提携茶農家で、今年採れた、正山小種の紅茶を試飲)

保護区内で取れたお茶のみ、「正山小種」と称される。

作り方は:①萎凋(イチョウ)・・しおれさす ②揉捻(ジュネン)・・茶葉をもむ ③発酵

と割と、シンプル。

松で燻したのが、一般に市販に出ているが、最近では、燻さないの方が多いとか。

又2005年より福建、上海、北京で流行になった、「金駿眉・・・きんしぉうめ」と言う

紅茶も有名。

保護区内で取れたのは、50グラム15000円の値段がつくと言う。高い!(^^)!

こちらの人、紅茶もチャイニ-ズの小さな茶器で、ウ-ロン茶と同じ様にして頂く。

味は、ダ-ジリンに似ている。

無農薬だし、貴重だし、今年取れた、正山小種をお土産に少し購入。

保護地区を出、武夷山の西北に走り、リクエストしていた、宋の時代の釜跡に行く。

1950年に発掘された、宋の時代に焼かれた、「遇林亭」と言う、建窯の跡です。

がらんとした、館内には、天目茶碗が展示されています。

わが国では、天目山の禅寺で使われたので、天目茶碗と呼んでいるけれど、ここ福建の武夷山の近くでも、焼かれていたのですね。

きっと、ここで焼かれた茶碗も、日本にもたらされたのかも知れません。

今日の宿は、武夷山荘です。

高い山、緑に囲まれた静かなホテルです。

武夷山は、きっと涼しいと思っていたのだが、以外や暑いのです。

汗を一杯かいたので、洗濯をし、シャワ-を浴びて、ベットイン。

今日は5時起床した為か、バタンキュ-。

☆Day3:(5月8日)

       (武夷山荘)

♪ホッケキョロキョロ~~♪ と涼しげな、可愛い鳥の声で、6時に目覚める。

天気予報によると、今日は雨。

しかし・・・嬉しいことにそんな様子はなく、7:45分ホテルを出、九曲渓の竹竿下りへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筏は6人乗りで、私はベトナムのグル-プに入れてもらう。

このメンバ-、中国語が話せるのですね。

大声で賑やかく、おまけに私の前の男性は、何度もタバコを吸い、その煙が私に入り、

雄大な景色は、すばらしいのだけど、気分はいまいち。

約一時間ほどの川下りの終盤から、シトシトと雨。

 

終点の宗街を通り、いよいよ大紅ホウ風景区へ、岩茶の元祖を見に行く。

 

     (お茶を運ぶ人・・重労働です)

 (大紅ホウに行く道には、いたるところに茶畑がある)

 (大紅ホウの原木・・・中腹に6本あり、今は皇帝に献上のみ)

武夷山は十代名山の一つで、奇峰や奇岩が多く、世界遺産に登録され、岩茶で有名なところ。

岩から出るミネラルを一杯吸って、美味しいお茶が育つから、岩茶と言う。

山の中を歩いていると、仙境に来た気分で、美味しいお茶が採れると、実感する。

岩茶と言われるゆえん。

岩茶にも、正岩茶(岩のある山で育つ)、半岩茶(岩+赤土で育つ)、州茶(赤土で育つ)と、3段階あるという。

何杯も飲み、通になるとわかるのかもしれないが、買うときはそのところを考えてみよう。

 

大紅ホウ行きの後は、今回お世話になった茶商の葉さんの御宅へお邪魔し、ウ-ロン茶の

工程をみせてもらう。

後、試飲。

(岩茶の発酵状態・・・茶葉が少し茶色に変色。30%が良いとか)

 

   (今年の岩茶の大きさです)

夜は武夷山ホテルで、茶葉料理です。

ガチョウの燻製、蛇と青梗菜のス-プ、竹の子の炒めたの、茶葉で色つけたまんじゅう、etc・・・・。

いろいろご馳走を頂く。

ガイドの葉さん、運転手の哀さんと、2日間一緒でお世話になり、最後の夜も美味しいお料理で、個人ツァ-と言うより、招待された気分でとても嬉しく思う。

色々と貴重な体験をし、心に残る旅となりました。

空港まで送ってもらい、武夷山発21:30分の飛行機で再びアモイへ。

アモイ着22:10分。再び、Seashine Hotelの方が出迎えてくれており、感激。

明日は土楼のツァ-に参加するため、早々にベットイン。

中国お茶の旅、後編へ続く・・・・・・・・・

 

 


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1 コメント

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Unknown (H,S)
2012-06-05 16:56:46
岩茶
テレビでみたよー
すごいところへいったんだね^^!
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