モトGP第6戦はファン狂乱のスペイン・バルセロナのカタルニアサーキットで
行われました。(予選・本番と、ようやくまともな晴れですよ)
お客さんたくさん集まって・・・スペインのレース熱はいつも心地良いね!(^-^)
予選はロレンソがロッシとの勝負を僅差で制す。3位につけたストーナーとは
だいぶ差があり、ヤマハ勢の仕上がりの良さがうかがえた。
そしてレース本番。40度の気温はライダー泣かせだったけど、まともに晴れた
んだからあまり文句は言えないね。
テンポ良く抜け出したロレンソをロッシとストーナーが追いかけて三つ巴の進行。
その後、数周様子をみてロレンソのペースが上がらないとみるやロッシが前へ
出る。
前へ出て逃げを打つロッシを追えたのはロレンソのみ。9周ほど後ろでロッシの
走りを見たあとあらためてロレンソが前へ出る。
ここから13周にわたる、本当の意味でのマッチレースが始まる。
あらゆる場所で間合いをはかり、闘争心を溜めに溜めた状態でいよいよロッシが
始動する。(残り3周)
抜かれたロレンソだって黙ってない。最終コーナーでビッチリ後ろにつけて直線で
前へ出る。し、しかし、ブレーキングでロッシが脚をパタパタ開閉しながら外側を
すり抜けて1コーナーの進入で頭を奪う。(きわどかったよ、これ)
約1周、後ろでロッシの本気モードを見たロレンソ。メインストレートでもういちど
抜け出すと今度はすり抜ける隙間がないほどアウトに寄せてからターンインして
先行することに成功。
序盤のセクションが速いロレンソとしてはこれで「まず一本とった」って感じだった
んだけど・・・
4コーナーでロッシがおもむろに鼻面をねじこんで来たのには驚いたと思う。
(ここでは一度もそんな姿を見せてなかったはず)
もちろんあそこで無理はしきれないので結果はクロスラインでロレンソが前。
中盤を上手に走りロッシにからむ隙を与えなかったロレンソ。最終コーナーの
ターンイン直前でもこの眺め。(ふつうだったらこのままお尻眺めて終わりだ)
しかしロッシはそのまま右に車体をずらして恐ろしく俊敏にインに飛び込んで
行った。
そして、最終コーナーはビリビリと限界と紙一重の動き・・・ちょっと間違えば
破綻するのがテレビのこっちでも生々しく感じられるような激しいコーナーリング
で勝負を付けたのでありました。
内容の充実した実にロッシらしい優勝だったね。
観客を前にしてのロッシの喜びようもすごかった。
マンマミーヤ! お互いに仕上がりのいいマシン。互いの手の内を伝えあった
上での真剣勝負。ロッシが望むのはこういう勝負なんだよね・・・戦うに足りる
相手が同じチームにいる・・・いよいよ盛り上がって来ましたよ。(^-^)
最後はロッシの渾身のコーナーリングに屈した形だったけど、そこに至るまでの
いくつかの勝負どころではロッシより速い姿もたくさん見られた。ロッシが得意な
コーナーでロッシより速い・・・同じバイクに乗ってそういう力を持ってるライバル
は過去にいなかったから実に新鮮。伸び代も多く感じるし、どんどん成長して
ロッシを本気にさせる機会を増やしておくれ。
ストーナーは体調不良でレース後、死にそうだったね。
序盤ヤマハ勢についていけてた時は「意外にやるじゃん」って思ったんだけど
そこからはひたすらつらい消耗戦(タイヤも体力も)だった。
それでもドビツィオーゾをギリギリ押さえての3位表彰台・・・根性見せたね。
これでチャンピオンシップポイントでロッシとロレンソ、ストーナーが106Pで並ぶ
結果になった。負傷に苦しむペドロサが離れていくのが惜しいけど彼らが新3強
としてシーズン中盤を盛り上げてくれると思う。
この週末のオランダGP・・・誰が抜け出すやら。(^-^)
テク憧:
モトGP2009 イタリアGPを見るにTB。