金閣寺(鹿苑寺)執事長を務めた江上泰山師が、11月19日午後に誤嚥性肺炎のため、京都市の病院で遷化されました。85歳でした。
なお、今回、江上師の御訃報について各メディア一斉に論じたのには理由がありまして、福井県出身の江上師は、中学2年で金閣寺に入山すると、1950年、兄弟子による放火で金閣が炎上するのを目撃したとされます。
その後、再建された金閣寺の執事長に1985年就任され、金箔の張り替えなど大規模な修復を指揮し、また、2002年からは本山の臨済宗相国寺派宗務総長を3期9年務められました。
更に、金閣寺でお坊さんを見ないという声に応えるように、積極的に説法をされたといわれます。
金閣寺放火事件については、様々な小説や映像作品などのモチーフにされるなどしたので、イメージのみが多様に伝えられていますが、実際の経緯などを調べてみると、とても悲しい結末を招いた事件だったことが分かります。そういう事件の経緯などを、おそらくは最もそばで見ていたであろう生き証人の御遷化に、心からお悔やみ申し上げます。
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