つらつら日暮らし

観音に恩が無い?(仏教中世なぞなぞ集24)

前回】の答えですが、問1:ごしやうらく(後生楽)。問2:やくしきやう(薬師経)。問3:五条けさ(五条袈裟)。以上です。どうでしたか?解けましたか?

さて、鈴木棠三氏編『中世なぞなぞ集』(岩波文庫)を入手したので、それから適宜「仏教に関わるなぞなぞ」を採り上げて、見ていきたいと思います。なお、解答については、もしコメント欄で正解をお寄せいただいた場合には、正答と申し上げますし、コメント投稿が無い、もしくは正解者がいない場合には、次回連載記事に掲載しますので、挑戦してみてください。

記事は、「問い」と、編者の鈴木氏による解説を部分的に紹介(全てを紹介すると、分かっちゃうのでそれはしません)し、後は拙僧自身のヒントを掲載したいと思います。解説やヒントを見たくない人のために、反転文字(反転文字←読みたい人は、空白の部分をマウスで範囲指定してください)にしておきます(携帯電話には未対応です)。

今日は連載24回目です。

問1:くわんおんにをんもなしすミとりにみどりもなし

解説:観音に恩も無し、炭取り(酸味取り?)に緑も無し。クワンオンからオンを消し、スミトリからミトリを消すと、〈以下略〉。「みとり」は「見取り」とも解される。

ヒント:答えですが、現在では「ブリキ缶」などを意味する漢字のようですが、元々はつるべを意味していたもの、らしいです。

問2:ふればふるといふふらねバふらぬといふ

解説:人間は勝手なもので、雨が降れば降ったで不平をいい、さりとて降らなければまた文句をいう。これでは、〈以下略〉

ヒント:答えですが、仏教語とは言い難いのですが、問いの文章に見える「人の傲慢さ」が面白かったので、採り上げました。ただ、ヒントを見ても素直に解くのは難しいようです。一応申し上げれば、茶の湯の茶碗の一種を答えにしています。雨が降る元の場所はどこかを思えば解けるようです。

問3:かばね

解説:屍と問いを出して、●(←答えなので伏せ字。●数と答えの字数とは関係なし)と受ける。どぎついところが味噌。解、カが跳ねるとカン。

ヒント:答えですが、お葬式繋がりですね。遺体は、何に納れるのか?

ということで、毎回3問くらい出していこうと思いますけど、是非是非頭をフル回転してみてください。今時の「クイズ」とも違うので難しいと思いますけど、これはこれで楽しいですよ。

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