つらつら日暮らし

「経」で頭脳をフル回転(仏教中世なぞなぞ集3)

前回】の答えですが、問1:すずむし。問2:むくいぬ(ムク犬)。問3:あんどん。問4:手おおい(籠手)。問5:はかま。以上です。どうでしたか?解けましたか?

さて、鈴木棠三氏編『中世なぞなぞ集』(岩波文庫)を入手したので、それから適宜「仏教に関わるなぞなぞ」を採り上げて、見ていきたいと思います。なお、解答については、もしコメント欄で正解をお寄せいただいた場合には、正答と申し上げますし、コメント投稿が無い、もしくは正解者がいない場合には、次回連載記事に掲載しますので、挑戦してみてください。

記事は、「問い」と、編者の鈴木氏による解説を部分的に紹介(全てを紹介すると、分かっちゃうのでそれはしません)し、後は拙僧自身のヒントを掲載したいと思います。解説やヒントを見たくない人のために、反転文字(反転文字←読みたい人は、空白の部分をマウスで範囲指定してください)にしておきます(携帯電話には未対応です)。


今日は連載3回目ですが、今回は天理図書館所蔵の「なそたて」から出す最終回になります。

問1:さけのさかな

解説:酒の肴。「さかな」に、逆の意を掛ける。

ヒント:つまり、「さけ」の文字を前後逆にして?そうなると、幾つかの言葉が思い付きますが、今度は「文脈」を準えて考えてみましょう。「酒」の反対だから?

問2:西行はさとりて後髪をそる

解説:サイギヤウのサを取ったのち、その上を削ると・・・

ヒント:問題文にも西行法師が出ていますが、答えも仏教に関係しています。

問3:ちやうろうの二たび寺をいでたまふ

解説:長老が寺を出るのを、科(とが)があって追い出される意に解する。僧が罪によって寺から出されることを追院といい、ツイイともいう。

ヒント:この答えですが、我々が法要で用いる「三方」なども、本来は神供や食器を載せる膳具でした。その膳具の総称を?

ということで、是非是非頭をフル回転してみてください。なぞなぞというのは、いわゆる「言葉遊び」に近いモノがありますので、ただ知識を競う今時の「クイズ」とも違うので難しいと思いますけど、これはこれで楽しいですよ。

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