仏言く、衆生十事を以て善と為し、亦十事を以て悪と為す。何等をか十と為す。身に三、口に四、意に三あり。身に三といふは、殺・盗・婬。口に四といふは、両舌・悪口・妄言・綺語。意に三といふは、嫉・恚・痴。是の如く十事、聖道に順わざれば十悪行と名づく。是の悪、若し止めば十善行と名づく。
第四章
如何だろうか?我々自身の身口意に於いては、それぞれに悪事をなす可能性があり、煩悩を生み出す根源ともされる。その意味で、これを「三業」という。ただし、用い方によっては、あるいは行いによっては、この三業が、そのまま仏の行になることもある。よって、密教では「三密」ともいう。同じ身口意を使った行為なら、善行をしたいものだ。
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