つらつら日暮らし

約300字で仏教(87)

前回紹介した松尾芭蕉『おくのほそ道』だが、「旅ガイド」らしくその「事跡考証」は甘い。

卯月朔日、御山に詣拝す。徃昔此の御山を二荒山と書きしを、空海大師開基の時、日光と改め給ふ。千歳未来をさとり給ふにや。

もう既に現代の人であればよく知っているのだろうけれど、今の日光山を拓いたのは空海ではなくて、勝道上人が延暦年間(782~806)に行ったものである。先行の研究者によると、当時、日本の名勝地などを紹介する著作に、多く空海開基説が載っていたようで、芭蕉もそれにしたがったものだとされている。まぁ、研究者ではないのだから良いのだが・・・

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