次に「深心」とは、いはく深信の心なり。まさに知るべし、生死の家には疑をもつて所止となし、涅槃の城には信をもつて能入となす。
法然上人『選択本願念仏集』
これは、『観無量寿経』で、往生の条件として挙げている「三心」の一、「深心」の解説である。我々自身が宗教に接する際の、信と疑とを上手く用いることを示されている。この生死輪廻する世界に対しては、疑いを向けることでその解脱を目指し、涅槃には信をもって能入する。この辺の文脈には諸大乗経論(『大智度論』など)が影響しているのであろう。
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