十三歳の時、心に思はく、今は早十三になりぬ。既に年老いたり。死なん事近づきぬらん。老少不定の習ひに、今まで生きたるこそ不思議なれ。
『梅尾明恵上人伝記(上)』
今の世であれば、まだ13歳という。しかし、明恵上人はその時に、もう13歳であると思い、一刻も早く仏法を得なければ、と焦ったという。当時であれば、老少不定という年老いた者から死んでいくという世では無かったわけだが、それにしても悲壮感が過ぎる。ただし、無常を観ずれば、自ずとこういう焦りが出て来るものだ。
従来の記事は【カテゴリー約300字で仏教】からどうぞ。
この記事を評価して下さった方は、を1日1回押していただければ幸いです。
最近の「約300字で仏教」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2016年
人気記事