この人は、〔阿弥陀仏〕摂取して捨てたまはざれば、金剛心をえたる人と申すなり。この人を上上人とも、好人とも、妙好人とも、最勝人とも、希有人とも申すなり。この人は正定聚の位に定まれるなりとしるべし。
『親鸞聖人御消息』
元々は、善導和尚の教えともいうが、阿弥陀仏が摂取して捨てようとせず、不退転なる信心(金剛心)を得る人を、妙好人というのである。江戸時代に多く現れたという妙好人も、「これで良いのだ」と阿弥陀仏の救済に納得し尽くした人をいう。なお、この「正定聚」という位だが、これは不退転の位ということである。大乗仏教では、安心決定を一つの境地と認め、それ以降の修行にて必ず成仏に到るとされた。
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