てのひらの風景

廃墟や廃電車、鉄道などの心惹かれる小さなジオラマを作っています。

ジオラマ・光さす庭(軍艦島日給社宅)

2014年09月03日 | ジオラマ「光さす庭(軍艦島日給社宅)」


廃墟となった高層アパートの中庭に、新たに芽吹いたあざやかな緑。
そこに落ちる日の光があまりにも美しく、どうしても作ってみたいと思いました。





廃墟の島。
最初に抱いていた軍艦島のイメージです。


けれど制作するために資料となる画像を求めてさまよっていた時、あるサイトでお孫さんを抱くおじいさんらしき一枚の写真を拝見しました。
それを見たとき、軍艦島が…端島が、そこで暮らしていた人にとっては故郷なのだと気が付きました。








そこに残る、かつて暮らした人々の気配と、朽ちゆく廃墟としての美しさと。









きらきらと光が落ちてゆく風景の中に、その時間の流れがあるのかもしれません。








このジオラマは、第三回浜松ジオラマグランプリで、自由創作部門大賞、吉岡和哉審査委員賞、モデルグラフィックス賞を受賞することができました。

一票を投じてくださいましたご来場者の皆様、評価してくださった審査委員の皆様に心より感謝しております、ありがとうございました。

このうれしさを胸に、今後もジオラマ制作をがんばっていきます。

最後になりましたが、運営スタッフの皆様、大変お世話になりました。
本当にお疲れ様でした、ありがとうございました!







あ、画像は窓に使いました曇り硝子風プラ板です|д゜)

でもって最後の最後にこっそり書いておきますが。

ジオラマ作るのって、楽しいです。
好き、が手の中で形になっていく喜びがあります。

…少しでも興味が湧かれましたら、ためしに作ってみていただけたら嬉しいです(^^♪








<光さす庭(軍艦島日給社宅)・2014年6月制作>


































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8 コメント

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すごい……。 (たろう)
2014-09-03 10:30:50
引き込まれますね。
作品の中に。
ジオラマって最初に頭に明確な風景とか場面が浮かんで。
ひたすらそのイメージに近づけていくのだと思っていますが。
この作品には廃墟なのに「生」まで感じられて。
すごい!
の一言です!
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ありがとうございます! (masuda)
2014-09-03 16:34:13
たろうさん、見ていただいてありがとうございます(*^^*)

はい、私の場合も最初に作りたい画が浮かんで、それにどうやったら近づけていけるのだろうかと考え作っていくタイプです。

今回の作品は、作りながらとても多くのことを考えさせられました。
そういうことも、作品に表現できていたらいいなと思います(*^^*)

コメントありがとうございました、よろしかったらまたブログを覗いてみていただけたら嬉しいです!
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やっぱり凄いです (かおり)
2014-09-03 16:36:36
こんにちは!!軍艦島のジオラマ、やっぱり凄いです。魅力、満載ですね\(^o^)/
実は私、親戚のおばが長崎に住んでいるので・・・何回か軍艦島は見せてもらったことがあります。車を停めて対岸からですが・・・
今でもあのイメージは心に強く残っています。現在は無人島ですが、かつてはあそこで人間の営みがあった・・・
生活があった・・・masudaさんのジオラマからはその力強さが伝わって来ます。あんなに凄いジオラマ、どうやったらできるのか・・・見習いたいところばかりです。
私もジオラマを趣味としている一人として、本当に作る楽しさがわかります。
最近は物を作る事なく買ってしまう人が多くなっていますが、私たちは作る楽しみも味わえているんですね(*^。^*)
来年に向けて、自分が表現したいものをしっかりと見据えて作って行きたいと思います。
来年も会場で、お互いの作品が競い合えることを楽しみにしています。
では、これからもよろしくお願いいたします。
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受賞おめでとうございます。 (屋根裏部屋の男)
2014-09-03 16:45:34
改めて、受賞おめでとうございます。

模型作品を写真で見るのも楽しみの一つと考えています。

作る時に写真に撮ると、どう写るのか?が、私の作成ポイントの一つでもあるのですが、この作品は細部に渡る作り込みで、凄まじい情報量から、写真写りも素晴らしく、リアルな情景が素敵です。

確かこの作品は鉄道模型(Nゲージ)スケールでしたよね?

私も少しかじっていますので、そのサイズでよくここまでと感心するばかり。。。

事後報告で恐縮ですが、こちらのブログを、私のブログのお友達リンクに登録させて頂きました。

今後ともよろしくお願いしますね^^。
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ありがとうござ゜います! (masuda)
2014-09-03 21:42:14
かおりさん、こんばんは(*^^*)
おお、軍艦島を見たことがあるのですか!私も一度は見に行かねばと思っているのですが…(T_T)

ジオラマを見ていただけたこと、とても嬉しく思っています。まだまだ未熟ですが、気持ちが伝わったのなら嬉しいです…。

一生懸命がんばらないと手に入らないけれど、世界で唯一の自分の世界が手に入る…大好きなものを自分の手で生み出せるのって、とても素敵で幸せですよね!
ずっとお互いに、作り続けていきたいですね!

はい、また来年も会場に作品を並べてもらえるようにがんばります。
これからもどうか、よろしくお願いします!
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ありがとうございます! (masuda)
2014-09-03 21:54:01
屋根裏部屋の男さん、ありがとうございます!

私は写真を撮るのが下手で、いつもなかなか思ったように撮れません(T_T)
会場で撮ってくださった方のほうが上手で、もうちよっとなんとかがんばらねばと思っております。
今度、コツなどありましたら教えていただけましたらさいわいです。

ほぼNゲージスケールです(ほぼ?)。
私はこのスケールで作品を作ることが多いので、今回見てくださった方が「小さい小さい」とおっしゃるのが謎でした(^-^;
スケールのことなんだと気付いたのはだいぶ後です(笑)

リンク嬉しいです、ありがとうございます!
私からもはらせていただきました(*^^*)

これからも、どうかよろしくお願いいたします!




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素晴らし過ぎます!!! (KLO@廃墟徒然草)
2014-09-06 06:01:27
拙ブログにコメント頂き、ありがとうございました!
それにしても、素晴らしすぎるジオラマに感動です!
最後の切断された日給社宅も、またビックリ!
従来のジオラマで、廃墟の姿を再現したものは見たことがありません。
廃墟軍艦島の姿というのにも驚かされました!
このサプライズ、感謝です!
日給社宅全部も見てみたくなってしまいした。
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ありがとうございます! (masuda)
2014-09-06 11:23:40
KLO@廃墟徒然草さん、コメントありがとうございます!

作品を見ていただけてとても嬉しいです(*^^*)
手前廊下側の下のほうから岩盤側を見上げるように撮っている写真を拝見して、綺麗だなぁ、この角度から見えるように作れないかなぁと思い、そのために手前側はあえて切断しました。
切断したせいで技術不足が露呈するガタガタっぷりになってしましましたが、どうしてもその角度から見た画が好きだったので…(^-^;

このジオラマは来年の八月頃まで、浜松ジオラマファクトリーで展示されております。
もしそちら方面にご用がおありの際には、ついでにでも見てみていただけましたら幸いです。

コメント、本当にありがとうございました!
これからも、様々な廃墟の世界を見せていただけるのを楽しみにしております!






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