天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

大乗「おやさまの願い」

2008-12-03 10:22:29 | 天真寺
日曜日の朝7時よりの日曜礼拝があります。

朝早くからですが、皆さん一緒にお参りをします。
今週は龍哉が当番、正信偈善導讃をつとめ、御文章は当流勧化章を拝読しました。

そしてご法話。

今回は本願寺出版の「大乗」の随筆を紹介しました。




筆者は、専徳寺副園長の三木充信さん。
私の伝道院時代にとてもお世話になった方、ともに寝ずに法話原稿に向かい合っていたことを思い出します。といっても、私は先に寝ちゃいましたが


ある女子高生が言いました。「なぜウチの親だけが厳しいの?急な外泊はダメ、携帯はダメ、ジャージでウロチョロしてはダメ」。

彼女は家出を繰り返し、一時保護所や施設への入所した経験もあります。それでも彼女の親は彼女のためと信じ、健やかな成長を願って決して言うことを変えません。ともすると、わが子に家出をされたり、施設に入られるのが怖くて、ついつい何でも許してしまう親も多く見受けられる中で・・・・・・。

浄土真宗では、我が子を思うあたたかな気持ちを親にたとえ、阿弥陀如来さまのことを「おやさま」と親しみをこめて言います。「おやさま」の願いは私を救うことです。私がうれしくて楽しい時には、一緒にニッコリと笑ってくれています。私がつらくて悲しい時には、一緒に泣いてくれています。

多くの人と出会い、さまざまな経験をしていく中で、人は「おやさま」の願いに気づかされます。今、もがき苦しんでいることも、一生懸命頑張っていることも、どうしようもなく困っていることも、みんな「おやさま」は受けとめ、認めてくださいます。そんな「おやさま」がいてくださるからこそ、互いに受けとめ合い、認め合うことができる親子になっていきたいものです。


今、もがき苦しんでいることも、一生懸命頑張っていることも、どうしようもなく困っていることも、みんな「おやさま」は受けとめ、認めてくださいます。

とてもありがたい言葉です

苦しみ悲しみから逃げ出したくなる私。
しかし、そこにこそ大切な意味があるんだと、そこから逃げ出すのではなく、そのままの私を受けとめてくださり、一緒に歩んで下さる阿弥陀さまであります。

何より、三木さんがまじめな文章を書いているのが、読むのは初めて!
ちょっとびっくり

でも、学生時代の友人ががんばっている姿をみるとうれしく、何よりの励みになります。





法話後の茶話会で、「大乗」は読みやすいとMさんが購入申し込みをしたいとおっしゃって下さいました。

最後に、本願寺出版社「大乗」のご紹介ホームページです。

http://hongwanji-shuppan.com/teiki/daijyou.html

現在、島田洋七さんの「がばいばあちゃん お寺へ行こう」弁護士の大平光代さんのエッセー「ひかりの中で」好評連載中です。

ご興味のある方はのぞいてみてください。

(龍)