天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

テレフォン相談

2006-10-19 14:54:24 | 日々
仏教情報センターの担当日。



仏教情報センター
とは、
寺や僧侶との関わりが薄れ、仏教の教えに触れることが稀となった現代。
そんな時代のお寺・僧侶・仏教に関する悩み相談窓口であります。


実際に、仏事・信仰だけでなく、人生に関わる悩みや疑問の電話が毎日寄せられています。
「人の数だけ悩みがある」というが本当に様々な悩み相談がかかってきます。

・ある若い僧侶の相談。
『阿弥陀経』には、極楽浄土の様子が金・銀・瑠璃などで表現されている。そのようなお話をしたら、ある御門徒さんから「浄土とは、欲を離れた世界」と説明した方がいいのではないかと指摘された。お浄土をどうお話をさせていただいたらよいのか。

・キリスト教と仏教の違いとは?

・お布施の額はいくら位か。

・東京都に、永代使用料だけで1000万円~2000万円の墓地があるが、それほど高額な墓地は違法ではないのか。

・私の性格は、「人のせいにする」「愚痴を言う」「物事を中途で投げ出す」
    ↓
  人間関係悪化
    ↓ 
   悩む
 
先日の「こころの時間」で仏教のみ教えの基本は「八聖道」である。
その中で「正見」ー現実を見極めながら生きていくー が大切であるといわれていたが、分かっているけれどもできない自分がいる。
つい、自分第一・他を省みない私がいる。
こんな自分は生きていても意味がないのではないか。

本当にさまざまなご相談を受けます。

ブッダは「いかによく生きるか」をお説きになられた。
それは、経済的に豊か物質的欲求をもとめることではない。
いかに今の自分が充実した日々を送るか、「生き上手」になる道であります。

「生きている意味があるのだろうか」
人間誰しも悩むことかもしれない。

が、その悩みで欠けてはならない視点があると思う。
それは、「今、私が生きている」という事実であります。
様々な人の支え、様々な縁(父・母・空気・太陽・動物のいのちなど)の中で生き、生かされている。
まさしく、お陰様の人生であります。

毎回、受話器をお受けしながら、勉強させていただく毎日あります。

(龍哉)

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