天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

島根浄円寺報恩講が勤まりました

2007-08-01 21:01:34 | 法要
島根県志君浄円寺の報恩講が執り行われました。

浄円寺は天真寺初代住職西原正念が生まれたお寺です。
西原正念は次男と言うこともあり、昭和の初めに都市開教(お寺のない町にお念仏の灯びを伝える)に心を燃やし、島根県から1人ここ関東の地に来て、千葉県松戸市に寺院を建立したのです。

ですから、浄圓寺は私たちにとっては「ふるさと」です。

そのお寺で1年に1度の「報恩講法要」でありました。

千葉から行きますと、東京駅から広島駅まで新幹線のぞみ号で4時間、
広島駅から島根県邑智郡志君にある浄圓寺までは車で3時間です。


(浄円寺の外観)


(内陣の様子)

この地域は、半径数百メートルに家が数軒なんですが、総代さんがお寺のお世話をしてくだっています。

今回も、総代さんがお寺の掃除など法要の準備をしてくださり、法要が始まります。私は初めての島根の報恩講法要の導師ということで緊張しておりましたが、皆さんと一緒に正信念仏偈をお勤めして、なつかしいふるさと島根の思い出をお話しさせていただきました。

初めての浄円寺でのお参りなので、祖父の使っていたお経本でお参りをさせていただきました。
すると、お参りをしていると頭が真っ白になりました。
そのお経本にはお経の横に書いてあるはずの博士(音程)が書いてないんです。

昔の人は全部覚えていたんだなぁと思いながら、私は冷や汗をながしながらお勤めを致しました


(茶話会の様子)


(浄円寺門信徒の方々との記念撮影)

そして、少し足を伸ばして島根県の観光施設・水の国を訪れました。

ここには、若手アーティストの作品や映画監督松林宗恵さんの記念館があるのです。
松林宗恵映画監督は毎年天真寺の秋彼岸会法要(9月23日)に来て下さっています。



記念館を訪れ、改めて松林監督の偉大さを実感しました。

松林監督の代表作「社長シリーズ」など、今姉が監督の映画を見ているのですが面白いと大絶賛なんです。世代を超えて笑いを提供し続けている作品はやはり素晴らしいです。

今度の秋の彼岸会法要の前に監督の映画上映会をしようと思っていますので楽しみにして下さい。

それにしても、アッという間の島根の旅でした。

ほぼ8、9時間かかる移動など正直だいぶ疲れましたが、あたたかく迎えて下さった門徒さんと出会えた喜びで、そんな疲れも吹っ飛ぶような初めてのドキドキの報恩講法要でした。

(龍)

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2 コメント

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Unknown (furu)
2007-08-02 21:22:30
 なぜか記事を読んでとても親しみを感じました。私の母は、お寺の出身で子どものころは、お寺によく連れて行かれました。いつもかわいがってくれました。本堂で今は住職になっている餓鬼どもとよく遊んだものです。なつかしく思い起こされました。
 また、ひとり上京された今は亡き前住職さまのことも心情的にはとても親しみを感じます。
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日本の原風景 (tatsuya)
2007-08-02 22:55:45
お母様はお寺の出身だったのですね、知りませんでした。お寺で遊んだというのも、日本の原風景ですかね。私もなつかしく思います。田舎に行くと、不思議と何も言わずに包んでくれるようなそんな気持ちになるんですよね。
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