天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

新潟中越沖地震

2007-07-27 09:38:20 | 日々
新潟県中越沖地震が発生し、一週間。

東青僧のメンバーと現地視察に参りました。先日友人Yの結婚式であった友人Nのお寺・西永寺が全壊の被害を受けていると聞きどうなっているのか心配でした。お見舞のミネラルウォーター・お菓子を車に詰め込み。関越道、上信越道を経由して大体4時間で新潟県に到着しました。

報道から伝わってくる被害が大きい地域は柏崎市です。実際に、柏崎市に入るまではあまり目に見える被害はありませんでした。しかし、柏崎市内に入ると、線路や家屋崩壊の現状が見えてきました。一番被害が大きかったのは友人のお寺を中心とする半径500メートルの範囲。特に西永寺付近の被害は甚大、全壊の建物が目立ちます。





西永寺は土蔵づくりという独特の本堂が全壊の被害を受けていました。


(内陣の様子)


一般家屋については、近隣住民の方々に聞いたところ、瓦屋根・土壁の建物が全壊している家屋が多数あるとのことです。

西永寺建物調査をすると、本堂が崩れ落ちる危険があるという報告を受け、本堂横にある部屋に入らないようにという指示が出ました。急遽その部屋にある家財道具を隣の建物への移動をしました。

帰ろうとすると、崩れかけていく本堂前の掲示板が目に留まりました。



遇えてよかった いのち毎日 新しい

震災の中「お互い元気で会えてよかったね」と近隣の方々と挨拶をしている友人の姿が印象的でありました。

柏崎のライフラインは徐々に回復していました。それに伴い、緊急支援は一段落つくところです。

震災被害者の方々は、これからが始まりです。

復興期に入ると時間と共に災害被害は風化していきますが、常に私たちが忘れずに共に歩んでいくことも復興支援の一つだと実感しました。

(龍)

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