天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

一月の雅楽教室

2012-01-22 23:44:48 | 雅楽教室

一月の雅楽教室でした。

天真寺雅楽教室のお稽古場は天真寺お内仏の間です。

一年のはじまりは毎月のお稽古を見守って下さっている
お内仏様の報恩講と新年吹き初め式からです

講師の調声で正信念仏偈・行譜のおつとめをします。


ひとりひとり親鸞さまのご恩を感じながらお焼香をして
新年のごあいさつをいたします。



ご和讃は「五十六億七千万」より六首。
会員の巡讃(じゅんさん・一首づつの独唱部分を分担すること)です。

そして新年吹き初め式。
管絃「平調音取」「越殿楽」舞楽「胡飲酒破」を演奏して
めでたく平成24年のお稽古始めとなりました

天真寺雅楽教室のおたのしみのひとつは「お茶の時間」

きょうの中休みのお茶菓子は京菓子ぞろい。
まずお寺からは京都・鶴屋吉信の「京観世」。
粒餡を水の波紋の形にまとめた銘菓です。

そして講師からの報恩講のお供えとして京都・亀屋陸奥の「松風」。
亀屋陸奥は本願寺のお供物・お菓子を一手に引き受ける本願寺の御用菓子屋です。
「松風」は古い歴史をもつ本願寺銘菓です。
戦国時代、本願寺第11代顕如宗主の時、大坂石山本願寺において
織田信長の軍勢に対して籠城していた時の兵糧だったと伝えられるもののひとつ。
現在でも報恩講のお供物として毎年用いられています

天真寺の善哉は黒砂糖で炊いた特別製。

小豆は親鸞さまのご好物と伝えられるもののひとつ。
親鸞さまが金寶寺というお寺に大蔵経を閲覧においでになったとき
金寶寺の住職が小豆餅をこしらえてさしあげたところ
大変お喜びになったので、その後もしばしばお作りしてさしあげ、
ご往生の後は毎月一日に、ご本山御影堂の御真影さまにおそなえするようになったのです。
現在も西本願寺では毎月一日のお晨朝には
御真影さまに「御祝奠」(ごしゅくてん)という小豆餅をお供えすることが行われています。

新年をお祝いして、親鸞さまを偲ばせていただいておいしくいただきました

ことしも宜しくお願い致します

次回の雅楽教室は

2月19日(日)
15:00~

です.

(眞)


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