天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

宗教間対話終わりました。

2007-11-16 21:26:07 | 宗教
先日ご案内致しました宗教間対話(in 東京)が開催されました。

どのような先生が来られるのかと思っておりましたが、皆さん気さくな先生方でした。

キリスト教とユダヤ教の先生を東京案内する日、ちょうど築地本願寺で報恩講が勤まっていたので、お逮夜法要に参拝をしました。




イスラム教の巡礼ラマダンなどはテレビで放映されることはあります。
一方仏教の儀式でテレビ放映されるのは、ドラマのワンシーンのお葬式の場面でしょうか。
報恩講などはテレビで放映されることはありませんから、初めての機会だったのでしょう。
厳かな雅楽が演奏される中、法要の様子を熱心にご覧になっていらっしゃいました。


最後に、お坊さんと一緒に記念撮影です。


(左側がユダヤ教・右側がキリスト教の先生)


イスラム教の先生はPM5時過ぎに成田空港。ぎりぎりに会場となる増上寺に到着という強行スケジュールとなりました。




一日目は一般公開型のシンポジウム、2日目は内容を深めるためディスカッション形式で行われました。

イスラエルパレスチナの情勢は、第二次インティファーダ以降悪化の一歩を辿っているといいます。
「平和構築へのビジョンはあるが、絶望が広がっている」という先生のお言葉から中東情勢の緊張感から伝わってきます。


研修の中で、今こそ宗教者として政治家や経済界の人たちへ平和へのはたらきをしていく必要性が叫ばれました。ビルマの僧侶による非暴力の抵抗を思い出させます。

パネリストのお一人である武蔵野大学教授のケネス田中先生が「自分の宗教が優れているという優越感」は他者との対話の障害となると指摘をされ、縁起の思想に基づき「共に生きている」という支え合い・輝き合う世界の大切さをお話下さいました。




イスラム教の学者先生が、「このシンポジウムを開催していただき、私たちは孤立しているのではないと知ることができ、とても嬉しかった。」と仰いました。
日本から飛行機でほぼ24時間かかる国パレスチナ・イスラエル、遠い国のこと、自分とは違う世界のことだと思われがちですが、私たちがこの事実について考え、思いを寄せることを通してつながり合っていく世界もあることを教えていただきました。

早急に平和になる道は困難かもしれません。しかし「対話」の積み重ねがお互いを思いやる気持ちを育て、ともに輝く世界へと進んでいく道であると実感しました。

(龍)



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