過去最多の水準でインフルエンザが猛威を振るう中、一部の治療薬の供給が一時的に停止されることになりました。
厚生労働省がインフルエンザの最新の感染状況を公表し、12月23日から29日の1週間に、全国の定点医療機関から報告されたインフルエンザの感染者数は、1医療機関あたり64.39人となっているようです。
1999年に現在の方法で統計を取り始めて以降、最多となったのだそうで、これは流行の警報レベルである30人の2倍以上という水準になっているのだとか。
福岡資麿厚生労働相は10日の閣議後記者会見で、インフルエンザ治療薬について「5日時点でメーカー及び卸売り販売業者で約1500万人分の在庫が確保されている」と述べ、想定以上の患者数で製造が追いつかないことを理由に、タミフルを製造する中外製薬、ゾフルーザを製造する塩野義製薬、タミフルの後発薬を製造する東和薬品と沢井製薬の各社は今月、相次いで抗インフル薬の出荷制限や出荷停止の対応をとるとしています。