タテつなぎが終わると、いよいよ機織です。
織物を織る=縦糸を分けた所に横糸を入れて筬(おさ=櫛のような物)で寄せていくこと。
当然、縦糸を分けた所に横糸を入れて、そのままの口(クチ)のままでは横糸は束になるだけなので、違う口開きにしなければなりません。 この加減で、織物は柄になって行きます。
この開口させる装置に種類があります。 一番単純な装置は、タペットと呼ばれるもので、例えば、縦糸を二つのグループに分けて、それぞれをAグループとBグループだとすると、Aが上の時はBが下がる、その次は、その逆、またその次は、元のAが上、Bが下・・・と繰り返すだけの単純な事しか出来ません。 手織りの機で、足で踏んでるものもそんな感じです。
次に、ドビーと呼ばれる装置があります。 これは、縦糸を3から16グループに分けて、パターン柄を織り出す装置です。
写真の物は、山型通しと呼ばれます。 グループの数は先ほど多い方で16と書きましたが、最新のものはもっとあるかも知れません。 そのグループ(枠)の造り方で、柄を織ります。 写真の通しですと、ABCDEFGHGFEDCBABCDEFGHGFEDCBA・・・・・・・の繰り返しに通してて、Aを上げるとすべてのAが上がります。結果的にAからAのピッチの繰り返しパターンの柄になります。 水玉、星型、ヘリンボン、ストライプ、市松なんかが織る事ができます。
最後に、良く耳にされると思いますが、ジャカードと言う装置があります。 これは、縦糸をグループ分けすることなく、バラバラに制御できますので、大きな柄や、非パターンな柄を作る事ができます。
しかし、装置は、織機の上の高い場所に設置しなくてはいけませんし、プログラムも複雑で、費用もかかります。 つまりランニングコストがかかり、少し高いものになります。
そうして開けた口開きに横糸を、挿入します。
糸巻き自体を口開きの中を往復させる横糸挿入の方法が昔ながらの方法です。その糸巻きをセットするケースのことを「シャットル」と言いますが、NASAのスペースシャトルは、宇宙と地上を行ったり来たり繰り返すことが出来ることからシャトルと名付けられたと聞いています。 現代も、小幅の織物で、シャトルが多いです。
タオルには、シャトルはあまり残ってなく、レピアと呼ばれる横糸挿入ベルト(もしくは棒状のもの)で渡す方法や、エアージェットと呼ばれる、圧縮空気で横糸を飛ばす方法が主流です。
ではでは
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