去年の夏、秋田県のとある村を訪ねた時のことである。
何度も来ている毎年の訪問先なのだが、慣れないところが一つあった。
それは、その村に入るのに通らなければいけないトンネルがある。
かなり古い感じの岩をくりぬいた洞穴のようなトンネルは、
長く、車一台通るのがやっとの感じなのだが、途中で急にカーブがある暗い
トンネルは、車が途中で交差できるように広く掘られたスペースがあった。
そこには、暗くてよく見えないが祠が掘られてあって、何かを奉ってあるような感じだった。
その日は、暑い日でそのトンネルに入ったときはやけにヒヤリしていて気持ちよくさえ感じていた。
途中まで車を進ませた時、対向してくる車のライトがカーブミラーに映った。
交差できるところで、こちらに近づいてくる光が通り過ぎるのを待っていた。
でも、いくら待っても対向車が来ないので、車を出そうとしたとき、
学生が脇を通り過ぎていった。その学生が曲がり角で見えなくなったので、
恐る恐る車を進めた。車と出会ったら後退しようと思いながらも曲がり角まで
進め、ライトで照らし出したその先には、対向してくる車も、学生もいなくなっていた。
怖いと思う気持ちが業務を速く終えらせ、帰り
のトンネルは入りたくない思いで入り、
こんなに長く感じた事はなかった。
この夏、又通る事になるだろうな。 あのトンネル。
何度も来ている毎年の訪問先なのだが、慣れないところが一つあった。
それは、その村に入るのに通らなければいけないトンネルがある。
かなり古い感じの岩をくりぬいた洞穴のようなトンネルは、
長く、車一台通るのがやっとの感じなのだが、途中で急にカーブがある暗い
トンネルは、車が途中で交差できるように広く掘られたスペースがあった。
そこには、暗くてよく見えないが祠が掘られてあって、何かを奉ってあるような感じだった。
その日は、暑い日でそのトンネルに入ったときはやけにヒヤリしていて気持ちよくさえ感じていた。
途中まで車を進ませた時、対向してくる車のライトがカーブミラーに映った。
交差できるところで、こちらに近づいてくる光が通り過ぎるのを待っていた。
でも、いくら待っても対向車が来ないので、車を出そうとしたとき、
学生が脇を通り過ぎていった。その学生が曲がり角で見えなくなったので、
恐る恐る車を進めた。車と出会ったら後退しようと思いながらも曲がり角まで
進め、ライトで照らし出したその先には、対向してくる車も、学生もいなくなっていた。
怖いと思う気持ちが業務を速く終えらせ、帰り
のトンネルは入りたくない思いで入り、
こんなに長く感じた事はなかった。
この夏、又通る事になるだろうな。 あのトンネル。