あした天気にな~れ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

私が経験したちょっと怖い話(2)

2002年03月04日 | インポート
去年の夏、秋田県のとある村を訪ねた時のことである。

何度も来ている毎年の訪問先なのだが、慣れないところが一つあった。

それは、その村に入るのに通らなければいけないトンネルがある。

かなり古い感じの岩をくりぬいた洞穴のようなトンネルは、

長く、車一台通るのがやっとの感じなのだが、途中で急にカーブがある暗い

トンネルは、車が途中で交差できるように広く掘られたスペースがあった。

そこには、暗くてよく見えないが祠が掘られてあって、何かを奉ってあるような感じだった。

その日は、暑い日でそのトンネルに入ったときはやけにヒヤリしていて気持ちよくさえ感じていた。

途中まで車を進ませた時、対向してくる車のライトがカーブミラーに映った。

交差できるところで、こちらに近づいてくる光が通り過ぎるのを待っていた。

でも、いくら待っても対向車が来ないので、車を出そうとしたとき、

学生が脇を通り過ぎていった。その学生が曲がり角で見えなくなったので、

恐る恐る車を進めた。車と出会ったら後退しようと思いながらも曲がり角まで

進め、ライトで照らし出したその先には、対向してくる車も、学生もいなくなっていた。

怖いと思う気持ちが業務を速く終えらせ、帰り
のトンネルは入りたくない思いで入り、

こんなに長く感じた事はなかった。

この夏、又通る事になるだろうな。 あのトンネル。





私が経験したちょっと怖い話(1)

2002年03月03日 | インポート
去年の秋も深まった頃、私は岩手県の山奥に仕事に出かけ、

その日に仕事が終えそうにない事が解ったので、

カーナビで検索して一番近く温泉を選び出した。

4時すぎに宿泊場所向かうがあたりは既に
暗くなっており、

早くついて温泉に浸かることだけを考えていた。

カーナビの誘導を当てにして山奥に続く一本道を入ってゆくが、

いつしか道路を標示しなくなっていた。
そのまま進めども、舗装はとぎれ

砂利道変わるが、カーナビは矢印をほぼ進行先を示していた。

どの位走ったろうか。既に5時をまわりだんだん焦ってきていた。

周りの街灯はおろか、対向してくる車もない。真っ暗である。

車を止めて、あたりを見渡すと暗闇に一つだけ明かりが見える。

その明かりを目指して進むけれど、どうしてもその明かりに近づけない。

いったり来たりして、やっと10メートル位に近づく道を見つけたが、

玄関先に車を付ける道はないようである。
車を止めて、その明かりが映し出す様子を伺ってみると、人の気配がない。

それよりも、誰も住んでいるようには見えないような民家なのです。

さすがに車を降りてドアを叩く勇気は無いような雰囲気で、

一足も速くその場を去りたい気持ちになり、自分の車の照らす明かり凝視しながら、

カーナビの示す矢印の反対方向に向かった。

すると、しばらく砂利道で一本道を走っていて迷い、

そのまま逆に戻っているはずなのに、
直ぐに舗装されている大きな道にでた。

すると、カーナビが道路検索を始め、
無事に温泉に浸かる事が出来た。

今でも思い出し、暗闇に浮かぶ玄関の明かりが目に焼き付いていて、

その温泉の近くを通るたびに探してみるけど、
民家はおろか原野のみで道路すらも見あたらない。