誕生日のバンド

チバの追悼で

ラジオからテレビから劇場から

流れる世界の終わり

それはそれで

とても素敵な曲や歌なのだけど

ミッシェルの供養は

もうこの20年ですんでると思う

アベさんが亡くなった時に

みんなもう二度とない事がわかったし

いやそもそも20年前に

終わったから

その後の四人の活動を

それぞれがそれぞれの形で見てきたと思う

今ずっとチバを聴いてきて

断絶された感が強烈で

解散ライブや活動休止ラストギグも無くて

突然ぽーんと放り出されて困っているのは

二度と16candlesが流れて

四人が登場しないことなんだよ

スカイブルーの次が聴けないからなんだよ

ギムレットの次にどんな優しさ

あるいは厳しさ

背中押してくれたり

寄り添ってくれたり

世界の見方を教えてくれたり

エールをくれたり

そんなチバの歌詞と

四人で紡ぐ音楽が鳴らない事が

ただただ悲しい

チバは振り返ることをしなかったから

未来に夢見る人でもなかったから

占いは信じないって

自分で決めらんないからって歌ってた

“今”の人なので

だから今ここにいない事を

実感する日々が続いてて

やっぱり寂しいなと思う

紅茶飲み干した君のことより

パルコで茶髪と眠ってるあの子より

おいそこのでくのぼう！と

ビール片手に

小さな愛の先を歌うチバが聴きたかったです。

ぽっかり

終わるってのは

それまで習慣にしてた、なってたものが

無くなるわけで

新しい習慣の始まりと

肯定的に捉えることができれば

いいんだけど

人間そうは簡単にいかんというか

これは個人差で

人間できてない自分には

やっぱり移行期はきつい

というか

今度のこれは

指針っちゅうか

宗教が失われたような

いや宗教なら失ってないんだけど

なんつーかさ

俺さ今どこ？状態

人生でこの先

二度とないんだろうなって

あれやるのもこれやってたのも

そう感ずるから

単純にそれが悲しく

ああ終わったんだなと

思うだに

ごっそり何かが無くなっていることに

実感させられて

感情の置き所がない

追記

そうか、もう新譜聞けないんだよなあ

え、もうリリースないの？

ライブは？

っていうのが

すごい虚無感で

石炭袋の闇

何かが、おっきい何かが欠けてて

二度と埋まる事がなくて

それは死ぬまで続くんだな

いないのね、もう

素敵なあなたに

ちわきさんのラジオ

チバは酒もタバコも断って

頑張ってたんだって

もう一度歌を届けようとしてたんだって

ありがとうね

息もできない

時間が解決とはいうものの

時間が経つごとに

ああもうあの人はいないんだと

そう思っちゃうので

しんどい

The Birthdayのライブが

二度と見れない

メルマガの動画での

気の抜けたチバは

もう見れない

新譜を毎年買うのも

もうない

定期的に読むインタビューも

生き方の手本を示してくれる

言葉もおしまい

もうこれで終わりと

新しいものはもう生まれない

あとはてめえの二本足で立てと

急に言われましても

どうしよう

本当にごっそり

持っていかれてるなあ

なんだろうなあ

だめですね

今日は青空

昨日

住んでた街は曇ってらの曇天

ドーナツは食わなかった

酒がなかったから

ギムレットを聴きながら

コンビニに買い出し

サンバーストをはじめて聴いた時

チバの歌詞世界が本当にとても優しくて

こんなとこへ連れてってくれるんだと

思った感想を思い出していた

唯一持ってる革ジャンの一張羅の

Rude galleryのarrowを着てったから

寒くなかった

やっぱりマーチンは固い

家についてハイネケンを飲んだ

途中からトマトジュースをいれて

レッドアイにして飲めない酒を飲みほした

TMGE106のLPをかけてた

ダニーゴーだけ２回聴いた

酔っ払って

BURNING MOTORS GO LAST HEAVENの

DVDの途中で寝た

起きて介護しながら

キツイなあとごっそり抉られてる感

深夜ラジオからはチバの追悼特集

なぜか今日はを聴いた瞬間涙が出る

時間経つ方がいかんね

DVDの続きをかけながら介護

新聞を取りに行くと

暗い夜明け前

雨が降って濡れた路面

新聞には小さな訃報記事

朝になり青空

晴れるのね今日は

悲しみは捨てていいよね

絶望してるヒマなんてないよね

晴れたらソファで何をしようか

曇ってら

人間は死ぬ

愛する人は死ぬ

嫌いなあいつも

憧れたあの人も

みんな死ぬ

その事を本当にやっと

肌感覚として実感する

残された自分の時間が

どれくらいあるかわからないけれど

もう折り返しはとっくに過ぎているから

時間は多くないというのが

腑にストンと落ちる感覚

嫌な事を我慢する時間なんてないよと

自分の行く末を

見定めよとのお告げかもなと思った

生き方の手本を示してくれる

チバユウスケはもういないから

己でなんとか立っていこうと

そのためには直感に正直に

悔いのないように生きようと

そう思った

Thank You

アベさんが亡くなった時、

「俺はたぶん長生きする」

って言ってたから。

もう一度歌ってくれる事を

願ってたんだけども…

ありがとう。

チバユウスケ。

あなたの生き方で

いろんな事を教えてもらいました。

安らかに。

20

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの解散から20年。

あの日のライブに参加できた事で世界が変わった。

ありがとう。

まだ進んでいける。

チバユウスケの回復を祈ってる。

まこと

宮崎駿 監督作

『君たちはどう生きるか』

観てきた

主人公の名前が

“眞”(まこと)の“人”

私の母の名は

“眞”を“知”ると書く

母を失った少年の幻想の旅路は

禍々しい美しさの

強烈なイマジネーションに溢れていて

主人公の名前と

描かれる彼の境遇に

今

全くの前情報なしに

この映画を観ることに

何か運命的なものを感じた

風立ちぬの最後に

憤りを覚えていた私は

こんなもんじゃないだろう！宮さん！

と思っていたから

本作の圧倒的な体験の後

エンドロールが流れた瞬間

本当に最期なんだなと感じて

涙が溢れた

世界を拒絶していた

“眞の人”が

愛に気づき再生する

ありふれた物語を

天才が

命を燃やし焦がしつくして

描いていた

真正面から

懸命に

どう生きるかと

問うていた

この映画体験をさせてくれたことに

感謝したい

腐ることなく

変わらないでいるために変わり続け

真っ直ぐにコツコツ積み上げる

宮さん、それが私の今の答えです。

錆びた風

やる事におわれて

ほとんどギターをさわってなかった

 

今朝久々にちょいと時間ができたので

アンプシミュレーターに

シールドを指して

ヘッドホンで聴きながら

テレキャスをガチャガチャかき鳴らす

 

ミッシェル・ガン・エレファントの

ダニーゴーを

コピーして悦に入る

 

ミッシェルの鳴らす曲を

あ、好きだ

と恋に堕ちた風景を

ふと思い出す

 

 

友達が好きというミッシェルを

はじめて聴かせてもらった時は

チバの声が衝撃というか違和感で

知らない世界だなあと

特にハマることはなかった

 

それからしばらくして

当時住んでいた東京の自宅で

映像の編集作業中

再びその友達から借りた

ギアブルーズのアルバムをかけていた

 

CDデッキがなかったので

ちっちゃなブラウン管のテレビにつないだ

DVDプレーヤーから全曲リピート再生

 

自分のいる空間に音がないと

集中できない性格なので

イージーリスニング的な感覚で

空間を喧騒で満たしたかった

 

だから

ちゃんと聴いてたわけじゃなく

作業に集中しながらの

ながら聴き

 

全然知らない曲

 

けれど何回もリピートされると

無意識にリズムを取って

気づいたら

歌詞やフレーズを口ずさんでいた

 

意識は目の前の作業から

ミッシェルの曲に

 

作業を中断して

アルバムジャケットを読み

曲名を確認する

 

ダニーゴー

 

窓から見える晴れた空の景色

蛍光灯に照らされた室内

とても明るくて

希望が溢れてた

 

違和感は消えて

むちゃくちゃカッコイイに変わっていた

 

ミッシェルが解散して

今年で20年になる

 

20年間いろいろあった

 

かなった夢もたくさんあるし

楽しくて馬鹿馬鹿しいこともたくさんした

残酷で理不尽で悔しくて悲しいことや

恥ずかしいことや失敗や後悔も山ほどある

謝りたいことややり直したいことも多い

 

ただ

今は生きていて死んでない

なんとか人生は続いてる

やりたいことはたくさんある

 

こんな未来になるとは思っていなかった

けれどそれは否定じゃなくて

全て今に繋がってる大切な経験であったと思う

出会いに救われた20年

 

錆びた風でも

まだ吹き続けている

感謝しかない