ましログ

日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

ゼロから

2014-01-12 02:23:26 | 日記
このところ同じ映画を何度も見にいっている。

「ゼロ・グラビティ」という映画だ。

原題は「GRAVITY」。


文字どおり、重力のない世界=宇宙空間で
突然の事故に巻き込まれた宇宙飛行士が
どうやって生き残るのか、、、。
一級のエンターテイメント映画であり、
3D映画として歴史に名を残す作品
と話題になっている。


もちろん3Dの技術や
パニック映画としてのドラマの運びも巧みなのだが、
この映画の凄さを語るには不足である。


実はこの映画の本質、、、
人間の「再生」のドラマにあるからだ。


どうせ、ジョージ・クルーニーとサンドラ・ブロックが
宇宙でテンヤワンヤして、地球へ戻って
みんなで万々歳、、、、みたいな映画でしょ?
と思っているそこのあなた!
四の五の言わずに
明日劇場へ見に行くべしwww
である。


事実、
映画の前評判を聞いて、
気が進まないと言っていた私の友人も
天の邪鬼っぷりを撤回したくらい。



DVDならいざ知らず、
劇場に何度も足を運んで
同じ映画を見るという経験は
随分と久しぶりに感じる。


2013年の私のベストムービーであると同時に
人生のターニングポイントとなる映画にまた一つ出会ったからかもしれない。


住んでいた場所を離れ、
友人達と離れ、
自分で作ったささやかな居場所を失い、
忌み嫌って出た土地に戻され
未来に希望を持てずに膨らむ不安、焦燥。
最大限の孝行を、罪滅ぼしをと思って
自ら選んだにも関わらず
本当によかったのだろうかと揺らぐ決意。
孤独に押しつぶされそうになってしまうこの日常を
なんとかかんとかやっていく中で
たまっていく、心に巣食っていく黒い感情。

これら全てを包み込み、
そして
解放してくれた映画だと思う。


この映画を観たからといって、
すぐに明日から自分を変える事はできないけれど、
ひとつひとつ積み上げていくしかないと
改めて思う。


これまで自分がやってきた事に
ケリをつけた2013年。
腐らず人生の旅を楽しもう
そう心に抱く2014年。


またゼロからスタートしようと思う。

皆様どうぞよろしく。