独孤伽羅(どっこから)…胡冰卿(フー・ビンチン) 独孤家の末娘
楊堅(ようけん)…張丹峰(チャン・ダンフォン)
独孤般若(どっこはんじゃく)…安以軒(アンアン) 独孤家の長女
宇文護(うぶんご)/太師…徐正溪(シュー・ジェンシー)
独孤曼陀(どっこばんた)…李依晓(リー・イーシャオ)
李昞(りへい)…ルー・シンユ
宇文毓(うぶんいく)/寧都王(ねいと)…ゾウ・ティンウェイ
冬曲から輔城王の名が出て、伽羅は邕を最近忘れていたことに気づく。よいことだと言う冬曲。般若からすべては手に入らないと言われていた伽羅も、断ち切ってこそ進んでゆけると納得する。伽羅は邕の羽織をしまい込む。
輔城王の屋敷に来た楊堅は、龍興寺での一件が陛下にばれたと伝える。伽羅から聞いたことを話し、陛下をなだめてほしいと頼む楊堅。これは国難、これ以上こじれれば朝廷が混乱すると。そして先日の非礼を詫びた楊堅は、愛する女と添えぬ痛みはよく分かると言う。その言葉を伽羅に聞かれても平気か宇文邕が聞く。楊堅は無論だと答え、取り戻せない過去の恋を引きずって嘆くより、夫婦の縁を大事にしたいと言う。伽羅のことを生涯大切にすると楊堅から聞いた宇文邕は、参内することを決める。
参内した宇文邕は酒を飲んでいた宇文毓と一緒に飲む。般若のために何でもしてきたという宇文毓に、少なくとも愛する女のため別の者を娶ってはいないと返す宇文邕。宇文邕は私が命ある間に伽羅を妻にできるなら、伽羅に子がいても醜くなっても構わない、心から喜んで迎えると話す。しかし一生かなわぬ夢だと。
宇文邕がまだ皇后を愛しているか聞く。宇文毓がうなずき、私よりずっと幸せです、過去にこだわるなどばかげた話では?と宇文邕は言う。
雲和殿の前で座った般若は、出て来た宇文毓に一人の女子として罪を償いに来たと話す。そして、女子の道徳に背いただけでなく、夫の名誉を汚し、傷つけ、貞操を守らなかったと離縁状を差し出す般若。立たせた宇文毓は離縁状を破り捨て、過去に何があったとしても娶ったからには死ぬまで朕の妻、朕の許しなく離れてはならぬと言う。
般若は心の中にいるのは夫のあなただけだと命を懸けて誓う。誓いを破れば惨めな死を、と。朕もここに誓う、そなたの過去を責めたりすれば惨めな死をと宇文毓も言う。
宇文毓は子供が生まれたらすぐ譲位しようと話す。1日でも“独孤の天下”の願いはかなう、その
のち帝位を宇文護に譲り、家族3人で別の土地へ行き平和に暮らしたいと。迷いながらも分かったと般若は言う。般若を抱きしめる宇文毓。
楊家の屋敷に来た春詩は、仲直りしたことを伽羅たちに報告する。伽羅は喜ぶが、楊堅は不安が残る。
太師の屋敷。般若が宇文毓に誓ったことを知る宇文護。それだけではなく流産しかけたのは太師と陛下の口論に激怒したためにすればいい、そうすれば重臣たちは陛下に同情し太師の罪悪感も深まると話していた内容も聞く。
哥舒は皇后が死産した子は本当に旦那様(宇文護)の子でしょうか、旦那様の罪悪感を利用し兵権を取り戻したのでは?次は重臣たちをたきつけ兵を動かすやも、と疑心を抱かせる。そして旦那様は皇后を殺したくないはず、ならば皇后が病を得て政に干渉できなくすることならお許しいただけるかとと言う哥舒。宇文護は取りかかるよう命じる。
庭の橋の上で浮かない顔をしてる楊堅に声をかける伽羅。仲直りはうれしいが、譲位のことは本気だろうかと楊堅が言う。もちろん本気よ、と伽羅が言い、義父上の敵討ちは? と楊堅が聞く。伽羅は父上は敵討ちなど望んでなかったと話す。
伽羅はあなたが輔城王にお願いしてくれたおかげだと礼を言う。ばれていたことを知った楊堅は、無理に輔城王と呼ばなくていいと告げる。邕と呼んでも別に嫉妬はしないと。伽羅は私のことで嫉妬したりするのか尋ねる。当然だ、と言う楊堅。
伽羅は一緒にたこ揚げしたのは私に同情したからなのか、好きだからなのか聞く。楊堅が好きだからだと答え、妹として好きなの?それとも愛してるから好きなの?と言う伽羅。楊堅はそなたは妻だ、当然愛していると言う。
過去の記憶は心の中にあるがもう思い出だ、私たちはいがみ合ってきたが気付けば一緒にいることに慣れていた、この乱世の中でそなたと助け合うのも悪くない、と話す楊堅。同じ気持ちの伽羅も、これからはお互いを大切にしようと言う。
伽羅は陛下たちが退位したら私たちも一緒に居を移し、家を守りながら穏やかに暮らそうと話す。楊堅は私を“楊堅”ではなく“堅”か“あなた”と呼ぶ条件をのめば従ってもいいと言う。
恥ずかしそうに、堅…、と小さな声で言う伽羅。何だって?と伽羅に顔を近づけ楊堅が言う。そして伽羅が“あなた”と言った瞬間、楊堅は伽羅に口づけを。うつむく伽羅の手を取った楊堅は、もう一度伽羅と深く口づけをする。
伽羅を抱きしめ、大切にする、これまでの借りは必ず埋め合わせる、ずっと仲良く生きていこう、と言う楊堅。伽羅は嬉しそうに微笑む。
隴西郡公の屋敷。曼陀と散歩していた李昞は、こっそり運ばれていた李澄からの荷物に気づく。その中身は、亡き母の誕生日に李澄が用意した供養の品だった。
候方城の雪は3尺も積もり、李澄のあかぎれがひどいと聞く李昞。少しは苦労せねば将来この家を任せられぬ、とは言ったものの、李昞は亡き母の誕生日も近いという理由で家に戻るよう伝えさせる。
李昞の前では親孝行の李澄を褒めたが、寝所に戻ると郡公の情につけ込んで私をばかにしていると怒る曼陀。李澄を後継ぎするという李昞の変わらぬ思いも知り、曼陀は馮氏に使えていた子を取り上げるのが生業の顧を呼ぶ。そして曼陀は予定日を遅らせ、元旦にすることができる顧を自分に仕えさせることにする。
元旦生まれは徳を備えて出世すると昔から言われていた。たとえ李澄がいても、福に恵まれた子にはかなわないと曼陀は考える。さらに陛下から爵位を授かれば李昞はひれ伏すはずだと。
隴西郡公の屋敷に李澄が戻ってくる。李澄の狩った狼の毛皮を受け取った李昞は、以前の自分は幼稚だったと言う李澄が成長したと感じる。
李昞の前で、叔父上が聞いた話では身銭を切り法事を行なってくださるとか、と曼陀に感謝する李澄。李澄が法事は何日間の予定でどなたを招くか聞くと、前夫人の供養ですもの7日間は必要よ、隴西郡で名のある方は全てお招きするわ、と曼陀は答える。
自分の身銭を切り法事法事を開くなど曼陀は一言も言ったことはなかった。李昞の前で罠にはめられた曼陀は、客の前で死んだ女に頭を下げなくてはいけないと怒りが収まらない。私と闘う気なら目にものを見せてやると曼陀は言う。
法事の日。おなかを抱えて前夫人の供養をする曼陀は、生まれる前から兄上が警戒している、義理の息子からそんな仕打ちをされるなんて気の毒だと同情される。その場にいない李澄がどうしたのか李昞が家職に聞くと、侍女が読経の途中でお疲れになり休まれていますと答える。それを聞き、常識知らずだと口々に言う親族の者たち。曼陀は長旅に続いて法事の準備でお疲れだったと李澄をかばう。
そんな中、駆けてきた1人の女子が、天はお見通しよ、李家に天罰が下るわ、と言うとかんざしで胸を刺して倒れる。それは楊司馬の妹だった。その女子の側で泣いていた侍女が、お嬢様は李澄さまに手ごめにされたと話す。きっと誰かに陥れられたのです、母の法事の日に過ちを犯すわけがありません、と言って曼陀は意識を失う。
李昞が行くと、李澄は乱れた下着の姿で寝台で寝ていた。
錦娘が亡くなり、恨みを抱いた裴副将軍が錦娘の侍女に銭を与え、李澄の茶にしびれ薬を入れさせたと分かる。目的は李澄に汚名を着せ、錦娘の子を後継ぎにすることだった。
李昞は裴副将軍と侍女を外へ連れ出し、打ちのめして殺せと命じる。
駆けてきた李澄がひざまずく。私の過ちではないと言う李澄。李昞はお前が錦娘に非常だったから裴副将軍が敵を討った、お前の辛抱が足らぬゆえ法事の途中で疲れて中座し隙を与えた、そのうえ薬を盛られ汚名まで着せられた、と言う。それでも座布団がひどく冷たくそれで疲れた、曼陀の仕業だと李澄が言い、激怒した李昞は、法事にかこつけて曼陀を虐げたのであろう、だが曼陀は倒れるまでお前をかばっていたのだぞ、と怒鳴る。李澄があの女はいつも思いやるふりをしては私を陥れる、私を追い出し己の子を後継ぎにするつもりです、と話しても李昞は聞いてくれない。
ーつづくー
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いつぞやのお坊さんに言われたように、
これで過去でなく、今を二人で手を取り合って歩んでいけますよね。
お互いに思いやるところもありますし、
心も近くなってきていて、本当によかったです!!
凧あげもそうですが、楊堅が
まだ幼いところがある伽羅に合わせいるところがあるのが微笑ましいです。
その一方で、何かとお騒がせな李家。
またいざこざが・・・
それにしても、曼陀のOn Offの使い分けがうますぎますね。。。
幸せになってきた楊家のエピが増えますように(祈)