うつむきながらバイツァオは「はい。そのとおりです」と答える。イチゴのピンに手を伸ばしていたチューユエンは、バイツァオの返事を聞き触れることができない。
バイツァオのことを思いながら「僕にも好きな子がいる。だけど…僕の片想いのようだ」と言うチューユエン。バイツァオが「その人は先輩のことを?」と聞くと、チューユエンは「好きだったと思う」と万年筆をもらった時のことを思いながら返す。
会えない時期があって自分の気持ちに気づいた、でも手遅れだったと言ってチューユエンは歩き出す。その背中に向い「つらいですか?」とバイツァオが言い、チューユエンは立ち止まると「とてもね。でも彼女の相手はとてもいいやつなんだ。彼女にふさわしい」と答える。
夜。ピンを見つめるバイツァオ。同じ頃、ルオバイはピンをくれた人が好きだと話していたバイツァオを思い返し、チューユエンは自分が描いたバイツァオの絵を見ていた。
翌日。合宿に集まった皆の前で、キム・イルサンは「元武道の精神を学ぶことが第一である」と話す。
キム・イルサンには、イ・プンヒョク宗師の門下生の中で6番目の弟子にすぎなかったが兄弟子たちを抜いて大出世した、それはキム師範の両親がオオカミに襲われたイ宗師を救ったから、でも両親は命を落とした、だからイ宗師は恩に報いてキム師範を後継者に指名した、という噂があった。その後、昌海館にリー・ユンユエがやってきた、ユンユエは無敵の強さだったと。
「元武道の精神に背く者は学ぶ資格などない」と言い始めるイルサン。そしてイルサンは12年前のチュイ・シャンナンのドーピングについて話しだす。子供の頃、チュイから暴力では何も解決しない、他人に惑わされてはならない、真の武道家になってほしいと教わったバイツァオは一度は我慢する。しかし、どうしても聞き流すことが出来ず、1人だけ立つと「公衆の面前で他人の名誉を毀損しています。自覚がおありですか?」とイルサンに言い放つ。大勢の前で、あなたは他人の誹謗中傷をしている、元武道を志す者は誰であれ他人の名誉を傷つけてはならない、壇上で元武道の精神を解くのならあなたもわきまえることだと。
「父さんへの無礼は許さない。チュイのドーピングは周知の事実だ。チュイの弟子だけあって、やはりお前も礼儀がなってない。父さんに謝れ」と言うミンチュ。ミンチュがバイツァオに向かって行きそうになり、岸南強化チームと昌海館の選手たちが全員立って一触即発に。それを止めたイルサンは、バイツァオがチュイの弟子だと分り「チュイは不正な手段によって勝利を得ようとしたのだ。これは厳然たる事実だ。たとえ何万人を前にしようとも同じことを言おう、チュイはドーピングをした卑怯者だと」とバイツァオに告げる。
「違います。現場を見たのですか?誰かが仕掛けたワナかもしれません。検査の結果だけでドーピングしたと決めつけていいのですか?」と言い返すバイツァオ。しかしイルサンは「検査の結果が全てだ。詭弁を弄して犯した罪をごまかすつもりか。これがチュイの指導方針のようだな。あの師匠にしてこの弟子ありと言ったところだな」と言う。それを聞き「確かに“子は親の鏡”。ご自身はどうですか?ご令嬢は本当に無礼です」と言うシャオイン。バイツァオに破れたことを逆恨みして着いたばかりの私たちを取り囲んだ、口では試合と言いつつも果たし合いです、兄弟子にたしなめられても謝罪ひとつしなかったと。
今の話が本当かイルサンに聞かれ「いいえ、私は負けていない。こいつらはウソをついた。だって掃除係と偽った」と答えるミンチュ。シャオインは「負けに変わりはないわ。キム師範、ご覧のとおりご令嬢は負けを認めようとしません。誰もが親の顔を見てみたいと思いますよ」と言う。ミンチュが「父さんを屈辱するな」と言うと、バイツァオも「あなたも私の師匠を屈辱しないで」と返す。さらにシャオインは「当時、キム師範は自分が優勝すると確信していた。なのにチュイさんに敗れプライドをズタズタにされてしまった。それを根に持ち、ことあるごとに非難している。違いますか?」と言う。
私は強い者には心から敬意を払う、正々堂々と戦って負けたのなら何も不満に思わん、だが卑怯な手段で試合に臨んだチュイは私を屈辱したも同然だ、とイルサンは言う。
イルサンの前まで歩いて行くと「私の挑戦を受けてください」と言うバイツァオ。師匠を屈辱されたままでは引き下がれない、あなたが負けたら師匠に謝罪してくださいと。そんなバイツァオにスンホは、師範クラスの者でないと試合は挑めないと言う。
「あなたに優勝するだけの実力があれば、相手がドーピングしようと決して負けることはなかったはず。だから理由をつけて逃げるのね」とバイツァオがイルサンに言うと「ならば私がお前の挑戦を受ける。お前が負けたら今の発言を撤回し、父さんに謝罪しろ。それから元武道を辞めろ」と言うミンチュ。バイツァオはその挑発に乗り「分った。もし私が勝てばキム師範は謝罪すると共に、今後、屈辱を謹んでください」と言う。
その場で2人が試合を始めそうになり、ルオバイは「午後の団体戦で岸南強化チームは昌海館との対戦を希望します」とキム師範に言って2人を止める。
簡単に“辞める”と言ったバイツァオにルオバイは怒っていた。
団体戦の出場メンバーをチューユエンが発表する。選ばれたのはシェン・ボー、イーフォン、ルオバイ、リン・フォン、そしてミンチュと対戦するバイツァオだった。しかしグァンヤーがミンチュとは自分が戦うと言い出す。私の家族に関わることだから、私が決着をつけると。それでも私がミンチュと戦うと言うバイツァオ。
バイツァオは必ず勝ち、キム師範に謝罪させるつもりでいた。しかしグァンヤーは「チュイ家の名誉とか息巻いてるけど、それが一体何になると言うの?全部、あなたの独りよがりじゃない。かえっておとしめてるわ。あなたが抗議しなければ、みんな聞き流してた。誰の記憶にも残らなかったわ」と泣きながら言う。そしてドーピングが誰かのワナだと信じているバイツァオに「母さんの墓前であいつは自らドーピングを犯したと認めたの。“その心労で母さんは死んだ”と」と言うグァンヤー。「そんなこと言うわけない」とバイツァオは言い返す。2人が話している最中にルオバイが来る。
グァンヤーはチュイに電話をかけ「バイツァオに言って、あなたのドーピングが事実だってことを。キム師範の娘と選手生命を賭けて対戦するの。負けたら辞める気よ。だからはっきり言って」と話す。グァンヤーから追い詰められたチュイは、状況が分らないまま「12年前の世界選手権で私は勝ちたかった。だからドーピングに手を染めてしまった。それが元で心労から妻は亡くなった」と言う。
電話を切り「まったく情けない。守るべき家族を傷つけてばかりいる」とつぶやくチュイ。
「これが事実よ。あいつは恥ずべき行為を犯した。だから自業自得なの。守るべき名誉がある?」と言うグァンヤー。バイツァオはいたたまれず、泣きながらその場を駆けて行ってしまう。シャオインが追いかけようとすると「そっとしておけ」とルオバイが止める。
部屋に戻り、シャオインは残酷だとグァンヤーを責める。しかしバイツァオが元武道を辞めないためにグァンヤーがしたことだと分り「あきれるほど、あまのじゃくね。バイツァオはミンチュに勝つ。だから心配ないわ」と言うシャオイン。リンも「大丈夫よ」と力強く言い、グァンヤーはうなずく。
落ち込みながらベンチに座るバイツァオに、昼ご飯を持ってきたチューユエン。チューユエンはバイツァオに持たせると「“腹が減っては戦ができぬ”と言うだろう?」と言う。バイツァオは「私、間違ってますか?私のせいですか?私が何も言わなければ、師匠の件など聞き流して誰も気にしなかったのですか?」と泣きながら聞く。私がミンチュやキム師範に勝っても、やはり師匠のドーピング疑惑が晴れることはないのかと。チューユエンは「もしも今日の午前に戻れたら、抗議せず聞き流すかい?」と言う。
イルサンの話していたことを思い返し「いいえ。師匠が屈辱されているのを見過ごせません」と答えるバイツァオ。バイツァオはチュイ自身ががドーピングをしたと認めても、元武道の精神を貫いてきた師匠に不正は無理だと信じていた。それを聞き「じゃ、何を悩むことがある」と言うチューユエン。素直に考えればいい、君が間違っていると言いきれる人はどこにもいないと。
バイツァオはルオバイがまだ怒っているのか心配する。そんなバイツァオに「弁当を用意したのはルオバイだよ」とチューユエンは言う。
バイツァオがお弁当を食べようとした時、電話がかかってくる。相手はティンハオだった。
電話に出たバイツァオに「やっとつながった。飯は?」と言うティンハオ。バイツァオが「今から」と返すと「ミンチュとの試合に備えてしっかり食え。この2年で大きく実力を伸ばしてる。相手のペースにのまれるな。平常心で臨め」とティンハオは言う。なぜ試合のことを知っているのかハイツァオが不思議に思っていると「何でもお見通しさ。いつも君のことを考えてる。俺に乗り換えろ」とティンハオは話す。真面目なバイツァオが「性格が違いすぎるから、きっとうまくいかないわ」と答え、ティンハオは「ジョークだよ、真に受けるな」と言う。
電話を切ったバイツァオに「ティンハオか、またアプローチ?」とチューユエンが聞く。「違います。私をからかってるだけです」と否定するバイツァオ。チューユエンは「君が考えてるよりティンハオは真剣だと思う」と話す。「でも…、でも…」とバイツァオが言葉に詰まり、チューユエンは「“でも、好きなのはルオバイ”そうだろ?」と言う。「いいえ、ルオバイ先輩は…その…つまり、ルオバイ先輩も私もそんなふうに見てません」とバイツァオは慌て答える。つきあってもいないと。市場でデートしていたと思っていたことも、ただシャオインの母親に頼まれた買い物をしていただけだと分り、チューユエンは「ということは、僕にもチャンスがあるね。大事な試合前にすまない。でも言わせてくれ。君が好きだ」と言う。君がどういう決断をしても応援すると。
団体戦が始まる。
韓国3位の選手に負けるシェン・ボー。熱が38度もあるルオバイを「本気で試合に出るつもりなのか?」とイーフォンが心配する。
ーつづくー
ミンチュ…元武道を辞めろはないよね。
バイツァオは試合に勝ったら謝罪するようにとは要求したけど、ミンチュに辞めろとは言わなかったのに( ̄^ ̄メ)
でもシャオインがイルサンにスカッとすることを言ってくれたよね!!
チュイが自らドーピングを認めたけど、私もチュイのこと信じてる!!
何か理由があるはず!!
誰かをかばっているとか…きっときっと。
誤解をしていたと思ったら…突然チューユエンが告白!?(0д0∥)
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
まさか、まさか、これで両想いになっちゃうなんてないよね!?
それではルオバイが…あうあうあう(;△;)
ある意味、ティンハオも告白している?
でも、どうしても軽く思われてしまうという…(o´д`o)=3
熱が38度もあるルオバイ、大丈夫かな!?(;д;)
ルオバイのことだもん…絶対試合には出るよね。
心配。
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イケメンさん方もそれぞれ彼らを中心に女性陣が絡んで来ます。
あ、若白大師兄は他のことでバタバタしますし、最後の最後までいろいろおきますよぉ~~~(*^^*)