ティンハオが見合いをすっぽかしたことを知ったティンハオの祖父は「稽古もろくにせず、ほっつき歩いてばかり。妹のティンイーも勝手に留学した。あの子らの母親とは雲泥の差だ」と、家に来ていたシェン監督に愚痴をこぼす。「先輩は才能に恵まれた努力家でした。18歳で女子の世界王者となった伝説の選手です。ティンイーもティンハオも才能があります。道場や会社を継がせれば、立派に大役を果たすはずです」と話すシェン監督。あれほど優秀なら、少々わがままなのは当然では?と。しかし祖父はティンハオが天才でも努力しないことが不満だった。
「あの事故さえ起こらなければ、娘にわしの跡を継がせることができたのだ。孫たちでは心もとない」とティンハオの祖父は言う。シェン監督は「明日は誕生日です。ティンハオがお祝いに来るはず。しっかりと言い聞かせれば、きっと改心するでしょう」と励ます。
翌日。訓練センターでティンハオを待っていたバイツァオ。そこに現れたティンハオは、たくさんの衣装や靴を用意し、服装だけではなく髪型なども含めてバイツァオを上品で落ちついた雰囲気に変身させる。最後に花のペンダントをバイツァオにかけるティンハオ。
じっと見つめるティンハオに「どうかした?」とバイツァオが聞くと、ティンハオは「いや、君に見とれてただけ」と答える。
訳も分からないまま、パーティーに連れて行かれたバイツァオ。「目的は何なの?」とバイツァオが聞くと、ティンハオは「大事な人物に会わせる。賢武館館長で岸陽元武道協会会長の70歳のお祝いだよ。言い忘れてたが、俺の祖父だ」と言う。
ソファに座っていた祖父のところまでバイツァオの手を引いてきたティンハオは「祖父ちゃん、おめでとう」と言う。祖父の隣に座っていたシェン監督は、ティンハオが連れてきたバイツァオを見て驚く。
祖父が「その娘は…」と聞くと「チー・バイツァオだ。俺からのプレゼントさ。望みどおり、恋人を作ってきた」と答えるティンハオ。ティンハオはバイツァオに“お祖父様”と呼ぶように言う。「私がいつ恋人に?」と事情が飲み込めないバイツァオ。ティンハオはバイツァオの耳元で「望みを聞くと言っただろ。芝居に付き合え」と言う。
祖父が怒り出し、シェン監督が「悪ふざけ」だとなだめる。しかしティンハオは「彼女を紹介したのは真剣に付き合ってるからだ。だからもう名家の令嬢と見合いはしない」と言う。俺はもう大人だ、人生も仕事も自分で決めたい、指図はもう嫌だと。祖父は出て行くように言うと背を向けてしまう。それでもティンハオは「でも自分の人生を歩む」と言う。
頭を下げて「お誕生日おめでとう」と言うと、ティンハオはバイツァオを連れて出て行く。
車でバイツァオを送ったティンハオは「感謝してる」とバイツァオに言う。私の方こそあなたに謝らなきゃ、私のせいでワン館長(ティンハオの祖父)と仲たがいしてしまった、と言うバイツァオ。ティンハオは母親の事故以来、祖父が指図ばかりし、学業も元武道の稽古も生活もすべてを決められてきたと言う。最近は見合いまで押し付けられこんな方法をとったと。「すまない」と詫びるティンハオに、バイツァオは「お祖父さんはあなたが大事なのよ。あなたにはお祖父さんに妹、そしてお父さんもいる。思ってくれる人がいるのは幸せなことよ。これで約束は果たしたわね。今日の誕生会の席で言われたことは全部なかったことにする。もしも私の家族がまだ生きていたら…どんなことをしても一緒に誕生日を過ごしたいと思うわ」と優しく話す。
高級品で受け取れないと、ペンダントをティンハオに返すバイツァオ。バイツァオは洋服も洗濯してシェン・ボーに預けておくと言う。「直接俺に返さず、なぜシェン・ボーに?」とティンハオが聞く。バイツァオは「今日、ワン館長にあんなことを言ったわ。単なるお芝居だけど、誰かに誤解されたら困るだろうから…」と答える。「“もう会わない”と?」と言うティンハオ。バイツァオは慌てて「いいえ、しばらくの間よ」と返す。ティンハオは「コソコソせず、公言すればいい。“ティンハオとバイツァオは付き合ってる”と。これが愛の証しだ」とネックレスを見せる。
「ごめんなさい、それは無理なの」と慌てるバイツァオ。世界選手権に向けて、稽古に専念を…と。元武道しか頭にないのか、とティンハオが言う。バイツァオは「元武道を極めることが私の目標なの。ルオバイ先輩とも約束した」と答える。「俺に負けて以来、やつは裏方に回った。俺に勝てないから自分の代理を育てる気だ」と言うティンハオ。バイツァオは「先輩のおかげで私は成長した。私にとって最高のコーチなの」と話す。そんなバイツァオの世界が狭いと言い、ティンハオは俺ならもっと強くできる、元武道は努力よりも才能が大事、だがルオバイには“努力”しかない、明日からは俺について訓練しろ、と言う。
バイツァオは「その言葉で分かったわ。見てる世界が違うの。私は才能に恵まれてないけど、努力は報われると信じてる。いつかきっとルオバイ先輩はあなたに勝つはず」言い返す。「本当に単純だな。だったら俺と賭けをしろ」と言うティンハオ。バイツァオは「断るわ。でも先輩を信じてる」と言うと行ってしまう。そんな2人の会話をルオバイが陰から聞いていた。
翌日・訓練センター。ティンハオは皆に向い「俺は久々の稽古だ。今の実力もはっきりと分からない。“師範代”の名にふさわしいか自信がない。だから練習試合をさせてほしい」と言う。戦いたい相手がいると。「誰なの?」とシェン監督が聞き、ルオバイだと答えるティンハオ。ルオバイは「やります」と言う。
ルオバイとティンハオの練習試合が始まる。速い蹴りを受け、すぐに1点を取られてしまうルオバイ。ティンハオは素早い連続蹴りを続ける。皆は反撃をするようルオバイに言うが「焦らないで攻められる一方だけど、あれ以来、点は入っていないのよ」と言うバイツァオ。イーフォンは「ルオバイは相手を熟知し2年の練習を積んだ。攻めなくとも十分な防御ができてるんだ」と言う。
ティンハオの息が上がり始める。「この2年、稽古を怠ったから身体能力がピークの時より落ちてるのね。隙を見つけて攻撃すれば、もしかして…」と言うシェン監督。
ルオバイを見て頬笑むバイツァオを見たティンハオは“王者には勝ち方の美学が必要だ。圧倒的な勝利を”と思い、また攻撃を始める。
ティンハオの速攻を繰り出す体力が尽きたと感じたルオバイは、ティンハオが大技を決めようとした時がチャンスだと思い反撃する。そして2点を入れるルオバイ。そこでシェン監督が「やめ」と止める。
ティンハオに「負けよ」と言うシェン監督。ティンハオはルオバイに「やるな。チューユエンが辞めて以来、久々に負けたよ。だが負けるのも悪くない気分だ」と言う。ルオバイは「お前を倒すため、俺は戦術を練り、そして勝った。お前は稽古を怠り自ら手放したんだ、体力をな」と返す。「次は勝つ。欲しいものは絶対に手放さない。正式な試合が楽しみだな」とティンハオが右手の拳を差し出す。「俺も楽しみだ」と言い、ルオバイはその拳に自分の拳をあてる。
外でティンハオと会ったシェン監督は、敗因は訓練を怠り体力が落ちたことと、バイツァオの前だから勝ちにこだわったことだと指摘する。ティンハオは進歩はしていないが後退もしていないと思っていた。しかしシェン監督は、イーフォンやルオバイ、バイツァオは成長した、立ち止まっていたら…元武道の方があなたから離れていくと告げる。
今日も新聞紙に習字をしていたルオバイに「お前が勝ったのは愛のパワーのおかげだ。ティンハオを倒すとは、やっぱり愛は偉大だな」と言うイーフォン。俺はとっくにお見通しさ、バイツァオを好きなんだろ、解説してやる、お前は倹約して習字にも新聞紙を使い墨汁も粗悪品に替えた、毎日バイトしてるのもバイツァオの試験費用のためだと。ルオバイは「彼女は逸材だ。埋もれさせたくない」と返す。それでもイーフォンは「俺からの忠告だ。目の前の現実をちゃんと見つめろ。失ってから後悔しても遅いぞ」と言って、ルオバイの肩を叩く。
夜。賢武館の道場へ行ったティンハオは、ルオバイとの練習試合を思い返す。
両手を広げ目をつぶると、歓声や栄光の日々がよみがえってくるティンハオ。そこに祖父が。「ティンハオ」と呼ばれ振り向いたティンハオは、頬笑んでうなずく。
バイツァオに会いに来たティンハオは「才能と努力についてはお前が正しい。身近なものだと思っていた元武道を、俺はいつのまにか見失っていた。だから取り戻したいと思ってる。祖父と相談したよ。賢武館で秘密特訓をする」と話す。だからしばらくセンターに行けないと。
バイツァオはルオバイに言われていた前髪を切りに行く。しかし一番安い店が閉店してしまっていた。
バイツァオは露店でイチゴのピンを見つけ、試しに前髪につけてみる。そこにルオバイとシャオインが通りかかる。シャオインが値段を交渉してくれるが、諦めてしまうバイツァオ。
バイツァオはルオバイが近くの翻訳会社から仕事を請け負っていることをシャオインから聞く。毎晩遅くまで頑張っていると。
老人センターでボランティアの人に無料で髪を切ってもらったバイツァオは、前髪がギザギザに。
訓練センターの皆からみっともないと言われ、ルオバイからも「当てつけか。切りたくないなら妙な髪型にせず、直接言え」と言われてしまうバイツァオ。
ーつづくー
バイツァオはティンハオの別の顔を見て(悪ふざけではない)どう思ったかな?
お祖父さんがティンハオに期待してしまうのも分るし、ティンハオが自分の道を歩きたい気持ちも分る。
ルオバイがティンハオに勝った!!ヽ(;▽;)ノ
イーフォンは冗談のように言ってたけど、ハズレてはいないハズ!!
勝てたのはルオバイの努力と、バイツァオの思いがあったからだと思う♪
ただ…負けたティンハオのことを思うと切なくもなる(o´д`o)=3
バイツァオの前髪が!!これは大事件!!
ボランティアの人も…(;´д`)ノ
あのイチゴのピンをつけてたバイツァオ、すごく可愛かったのになぁ。
↓ポチッと押していただけると嬉しいな。
よろしくお願いします
にほんブログ村
いつもポチッをありがとうございます(*´ー`*)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます