

韓国の株価は午前中に5.4%下落し、ウォンは対ドルで3%下落した。韓国の中央銀行は必要があれば介入すると発表した。ジャカルタ(Jakarta)は6.5%下落して16日の取引が始まり、午前の取引でシドニー (Sydney)は2.6%、上海は(Shanghai)は4.1%、シンガポール(Singapore)は2.2%、台北(Taipei)は4.7%それぞれ下落した。マニラ(Manila)は4.5%安で16日の取引を終えた。
日本銀行(Bank of Japan、BOJ)は本日、短期金融市場に午前に1兆5000億円、午後に1兆円の資金供給を行った。(c)AFP【AFPBB News 提供】


素粒子が質量を獲得するメカニズムは長年謎とされてきたが、1964年に英物理学者のピーター・ヒッグス(Peter Higgs)がその謎を解く理論として「ヒッグス場」を提唱した。ヒッグス場とは理論上、素粒子に質量を与える場だ。仮説では、素粒子はヒッグス粒子に当たって抵抗が生じることにより質量が生じる。ヒッグス粒子はどこにでも存在するものの目には見えないため、「神の素粒子」と呼ばれることもある。
*予想外の粒子が発見される可能性も
今回の実験について、1988年の著書『ホーキング、宇宙を語る-ビッグバンからブラックホールまで』(原題 A Brief History Of Time)で知られるホーキング博士はBBCラジオに対し、「実験では量子反応を観測できるよう高いエネルギーが生成されるため、ヒッグス粒子を発見するには充分だと考えられている。しかしわたしは、ヒッグス粒子を発見できなかったときの方がはるかにエキサイティングだと思う。つまり、何かが間違っていたということであり、考え直す必要があるということだ。ヒッグス粒子が見つからない方に100ドル賭けてもいい」と語った。
だが、一部の科学者は博士よりも楽観的だ。フランスの天体物理学者、Hubert Reeves氏は、スイスのル・マタン(Le Matin)紙に対し、「LHCは素粒子物理学の世界を永遠に変えることになる『予想外の結果』をもたらすだろう」と期待を寄せている。
一方、ホーキング博士は、実験で既知の素粒子の「超対称パートナー」となる超対称粒子が発見される可能性も指摘している。超対称粒子は銀河同士を保持する謎の暗黒物質(ダークマター)を生成している可能性があり、この発見はひも理論を裏付けるものでもある。「LHCで何が発見されても、あるいは発見されなかった場合でも、宇宙の構造について多くの手掛かりを与えてくれるだろう」と博士は締めくくった。(c)AFP【AFPBB News 提供】