ガイカの夜明け

FXトレーダー トーマスの日々の計画と気づき

11月21日からの計画……オージードルは下落の途中

2011年11月19日 19時11分11秒 | フォーメーション

AUDUSD
先週の月曜早朝は窓開けして始まった。
下落トレンドの中でのギャップアップだったので、この場合の窓開けは絶好の売りチャンスだった。
その後の下落は、先週提示したストーリー(C)に沿って順調に下落し、目標計算値に対して半分程度まで到達している。
今後、H&Sトップからギャップアップの高値に引いた修正下降トレンドライン(③)に沿って高値と安値が切下がっていく限りは、
ショートポジション保持、並びに戻り局面での追撃売りをする予定。
但し、日足陰線が5本連続していて、そろそろチャネルライン(赤点線)や(緑点線)の上辺を試す規模の戻り(D)があることも想定し、警戒しておいた方が良い。
この戻りが「戻り」となれば良いが、時としてはそこから「トレンド転換」をしてしまう可能性もあり、放置しておくと悔しい思いをする。
かと言って、利食ってしまうと、直後から下落再開になるケースもあり悩む局面である。
H&Sフォーメーションを過信し過ぎてもいけないし、かと言って、早く利食うとチャンスを取り逃して利益を最大化できない。
「利食いほど難しいものはない」という諺の所以である。

マイルールでは、
A=下降トレンドラインを上抜けた場合、
B=下降トレンドラインと直近の高値の両方を上抜けた場合、
C=下降トレンドライン(又はEMA)からの乖離が大きい水準で、直近の高値を上抜けた場合、(RSIダイバージェンスも考慮)
D=当面の目標値や大きなチャートポイントにまで達し、反転のサインが発生した場合、
上の何れかに該当した場合に、利食うことにしている。
(AとCの利食いのケースでは、一部をスイング用に残しておく場合もある)

H&Sのフォーメーションが綺麗な場合は、ゴールまで到達する確率は高くなり、有効である思っている。
但し、注意することは、「頭からしっぽ」までを狙ったり、フォーメーションが崩れ始めているにも関わらず深追いしたりすると、損を被る結果になってしまう…という事。

トレードの良し悪しは、自分が「欲望と恐怖」をどのように制御できるのか…にかかっている。
何処から何処までのスイングを取れれば、自分は満足できるのか?…を意識して臨んだ方が良い。
その為には、自分の考えがフラ付かないように、過去からの検証データーに基づいて利食いについても「ルール化」しておく方が良い。


ヘッド・アンド・ショルダーの到達目標値

2011年11月13日 17時17分09秒 | フォーメーション

実際のチャートでは、教科書にあるような左右対称形のH&Sには、なかなかお目にかかれない。
現在のAUDUSDの場合もネックラインを引いてみると傾いていて、その傾きは1日当たり約36ピップスずつ上昇をしている。
つまり、全体にゆっくりとした上昇の傾き(バイアス)がかかっている中で、H&Sが形成されたと考えられる。
この1日36ピップスのバイアス分を、画像処理をして補正してみたのが右側のチャートである。

右側のチャートであれば理想的なH&Sに近くなり、一般的な理論をそのまま当てはめ易くなる。
つまり、ヘッド部分の値幅を倍返ししたN2ラインが到達目標の目安となる。
今回の様にバイアスがかかっている場合は、N2ラインに至るまで道程(到達時間)により、
ゴールはA~B~Cという具合に時間と共に変化することになる。

到達目標値は理論値であって、その通りに価格が動いてくれるという保証は全く無い。
一つの単なる「目安」にしか過ぎないのである。
しかし、混沌とした値動きの中に、「目標値」を見出せるという事は素晴らしい事と考える。
「目標値」に基づいて「トレード・ストーリー」を描いて持ったポジションは、
もしも値動きが想定した「ストーリー」から外れて行った場合、いち早くポジションをイグジットすることが出来る。

H&Sはトレンドの転換パターンであるので、新しいトレンドが継続する限りポジションを永く持ち続け、利益を最大化すべきである。
ここで云う「トレンドが継続する」という意味は、トレンドラインに沿った値動きをし、高値・安値が共に更新されていくということである。
よって、トレンドを逸脱するような値動きがあった場合は、即、イグジットすれば良い。
そしてトレンドが継続する限りは、トレンドの終点と目される「目標値」までは、利食いはガマンすべきである。
「目標値という目安」を持つ事により、途中で「早く利食ってしまいたい!」 という精神的欲求に打ち勝つことができる。

今回のケースでは、H&Sフォーメーションがスタートするには、来週早々にでもリターンムーブが終了し、安値を切下げていく必要がある。
そうなった場合は、現在のレベルは絶好の戻り売りのポイントになる。
一方、値動き次第では右肩トップを上抜けて行き、「ダマシ」のフォーメーションになる可能性も充分にあり得る。
実際のトレードでは、ストップを何処に置くのか?…とか、ストップ後のトレードストーリーもしっかりと立案しておくことが大切。

今後、機会があったらば「H&Sのダマシ」についても考えをまとめてみたいと思う。


「急落継続パターン」の典型

2010年08月13日 11時29分26秒 | フォーメーション
「急落継続パターン」の典型例
本日、強い下落トレンドの中での典型的な「急落継続パターン」が各通貨で発生した。

ユーロドルは8月9日にNR7が発生し、10日にはメジャーサポートラインを割れて陰線引け。
これらの日足レベルでの判断から、本日11日も「下落」が予見されるべきであろう。
結果的には、310pipsの大陰線で終わり、この、ユーロドルの下落に引きずられて、
ドル円も下落して、歴史的な節目である84.79を瞬間割れる事となった。

早朝の小さな揉み合い放れの下落直後から、ギャップ①が発生。
一般的に、ギャップを開けたまま次の下落が再開するようなケースの場合、
その相場の下落圧力は「強い」と判断される。
そして、強いがゆえに、何回か同様のギャップを開けながら、
(またはS構成点を作りながら)、急落をしていく事が多い。

つまり、急落~揉み合い~急落~揉み合い~急落…と、何度か繰り返すパターンである。
よくある2段下げ、3段下げである。
揉み合い局面では、売り手の利食いと反転狙いの新規買いが入り、売り手と交錯し、
下落局面では、新規の売り手の参入に加えて、買い手の損切りが加わることにより下落が加速する。
一連の動作の中で、市場参加者は新旧交代しながら下落していくので、
新たな下落のエネルギーが次から次へと発生し、下落が継続すると解釈できる。

今回の場合もその典型例であり、①から⑤まで、繰り返しギャップを開けながら、
310pipsの下落となった。

投資的に有効な方法は、
「戻り売り」、及び「サポート割れでの売り」である。
勝率は「戻り売り」の方が劣るがリスク/リウォードはこちらの方が格段に勝る。
今回は、ユーロドルとユーロ円を6回売りエントリーした。

急落の初期段階で売り参入するのはなかなか難しいが、急落が開始してから売り参加するのは、
さほど難しいことではない。
この場合、戻り高値付近、又は揉み合いの上付近で売り参加することが肝要で、
その高値の20ピップス程度に広めのストップを置き下落再開を待つ。
損切り40P以下に対して40~100Pの利幅を狙える。

私はかつて、急落後の反転を狙って買うという手法をトライアルしたことがある。
確かに取れるケースが多い。
特に、チャートボイントや、3段下げまで待ってからの買いは勝率が高かった。
しかし、殆んどの場合、取れるピップス数は少ない。
労多くして功少なしでもあるし、絶対に勝てるという保証があるものでもない。
時にはリバウンドが殆んど無く、安値付近に張り付いて長期戦に持ち込まれるという、
精神的に辛い戦いを強いられることもあった。
利益額を増やすには枚数を増やせば良いのだが、「やられ」も比例して大きくなってしまう。
臆病な私には馴染めなかった。

いわゆる「リバ狙い」は、
「落ちるナイフを素手で掴むようなもの」「Do not catch a falling knife!」
という風に格言では云われ、注意を促してくれている。

考えてみれば、いつまで続くか解からない強い下落の真っ最中に、
その流れに逆らって「買う」という行為は理に叶わない。
世の中の常識は、トレンドフォローである。