私が通信制高校に通っていた話は前のブログで書かせて頂いた。
42歳から43歳にかけて、私は
『千葉県立千葉大宮高等学校』
に在学していた。
無事卒業に至ったが、私が最も苦労したのが、10代、20代の女子生徒との会話だった。
それに加え、最近の女の子は、皆同じ顔に見え、クラスメイトさえ、なかなか顔と名前が一致しない。
みんな、西野カナに見えた。
中年の割にあまり中年に見えない私は、しょっちゅう女子高生のイジリの対象にされていた気がする(笑)。
「岩崎さん、休みの日とか、何して遊んでるんですかぁ」
「えっ、ウーン、スロットいったりとか、かな」
「えーっ、車もってるんでしょ。今度、どっかに連れてよ。番号交換しょ」
「あのね、僕と君がだね、電話で話してたらだね、君の親御さんに申し訳がたたないよ」
「親なんて関係ないっしょ」
私はいつも女子生徒から番号を聞かれる度にたじろいていた。
もし、私が女の子と電話で話しているところを相手の親御さんから見られたら、
「誰と話してるんだね」
「えっ、大宮の友達っ!」
「大いにけっこう!若い者同士、仲良くやりなさい」
「何言ってんのパパ、岩崎さんは、パパと同い年だよ」
「何っ!うちの娘はまだ10代だぞ!」
となり、学校に連絡されたら私の立場が無くなる(考えすぎだが…)。
私はむちゃくちゃな人生を送って来たが故に、
「ああしたら、こうなって…」
と、常に詰将棋のような生活を送っている。
「岩崎さんって、普段、何聴いてるの?」
会話が飛びまくる女子生徒に我に返った私は、
「えっ、ウーン… ニシノカナかな」
「えっ、西野カナ! あの曲、なんだっけ!いいのあったじゃん!」
「ウーン、なんだっけ…」
刺青の入った中年オジサンも女子高生には頭が上がらなかった…