Entre ciel et terre

意訳して「宙ぶらりん」。最近、暇があるときに過去log整理をはじめています。令和ver. に手直し中。

フランス絵画の宝庫 ランス美術館展

2017年05月07日 | 日々雑感



6.25まで開催されている、ランス美術館展に行ってきました。
東郷青児美術館も、もう通い慣れましたね。大学で芸術の授業を取っていなかったら、こんな場所があることにはまだ気づけていなかったかもしれません。

ちょくちょく目玉の作品を持ってきては、展覧会をやってくれています。新宿という都心にある美術館ながら、こういうのをやってくれるのはありがたい。
連休中に行きましたが、そんなに混んでなく(連休中「だから」混んでなかったのかもしれません) のんびり鑑賞できました。

なかでも! あんまり良い絵ではない?かもしれませんが、世界史の資料集に載っているこの絵が来ているということで、見学。
上の絵を参考に。マラーの死というやつですね。

案外、大きい絵だということが分かりました。そして、資料集では紙幅の影響か、肝心のナイフの部分がカットされていることがあるのですが、
そこも重点的に見ました。なるほど、資料集でみるととっても「ちゃっちく」見えるナイフですが、この絵だとなかなか大きい。包丁? いやもうひとまわり
大きく見える、なかなかの「凶器」です。そして、傷口。これも、資料集でもいると「えー、こんな刺し傷で死ぬ?」という風にしか見えませんが、
本物はやはりリアル。刺された感が出てます。 それでいて、マラーが綺麗に描かれているところに、どこかマラーを美化している側面も見えたり。

うーむ、やはりこの1枚を見に来ただけあったか。
※今更ながら、資料集のやつとランスのやつは微妙に違ったことに気づく。この上にあげてるのは、ランスのやつではありません。が、参考までにあげておきます。失礼しました。

他にもドラクロワや、ピサロなど有名どころの絵もありましたが、(シスレーの海辺を描いた絵が、空じゃなかったこともあって印象的でした)
個人的にはフジタの絵が気になった。あんまり今まで意識していたことはなかったんですが、もしかして彼の絵のエッセンスのどこかには、「アフリカ的」
な要素が盛り込まれているのかな。フランスは、アフリカを植民地にしていたこともあるからだろうけれど(まぁ美術史的にはあまり詳しくないので)
今回の展覧会に出品されているフジタの絵を見ていると、なんかそんな気がしてくる。根本に、人類の源、アフリカの要素が漂っているのでは・・・。
猫の絵のイメージが強い私には、そういう意味でフジタの絵も新鮮に見えた。

最後は、ゴッホのひまわりと、セザンヌの静物画などを鑑賞して美術館をあとにする。


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