御題目の有り難き事を説き、尚ほ此山を下りて宿るべき人家の有無を
問ひ給ふに若き杣は心に思ふやう、此御坊こそ只人ならず氣高き御方な
らんと懇ろに道を曲がり谷を渡りて、出雲國仁多郡馬木村なる小峠の部
落を過ぎ大畝にて真言宗金言寺に案内しける實に今を去る六百数十年の
昔、正安三年秋九月の中頃であった。
つづく
御題目の有り難き事を説き、尚ほ此山を下りて宿るべき人家の有無を
問ひ給ふに若き杣は心に思ふやう、此御坊こそ只人ならず氣高き御方な
らんと懇ろに道を曲がり谷を渡りて、出雲國仁多郡馬木村なる小峠の部
落を過ぎ大畝にて真言宗金言寺に案内しける實に今を去る六百数十年の
昔、正安三年秋九月の中頃であった。
つづく
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