忙中閑あり。
今日はそんな一日でした。
と言うか、8月は大体そんな感じです。
そんな中にあって、損な性分の私は、襲い来る9月以降の忙しさに怖れをなして、戦々恐々としています。
30年も働いて、何を怖がっているのでしょうね。
我ながら不思議と言おうか、小心者と言おうか。
この小心ぶりは、生涯、変わらないのでしょうね。
8月11日(木)~8月16日(火)まで夏季休暇でしたので、今週の出勤は8月17日(水)から今日(8月19日(金))までの3日間のみでしたが、非常に長く感じました。
休み後の出勤は辛いもので、休みが長ければ長いほど、余計にしんどくなります。
来週の月曜日は設備点検のため、一斉休業となります。
今度は3連休。
8月は休んでばかりいるような気がします。
休めるのは嬉しいですが、仕事がたまるのが嫌ですねぇ。
かつて私はうつ状態で長期の休みを2回経験しました。
半年が1回、8か月が1回、通算すると1年2か月にも及ぶ長い年月です。
その間、職場復帰を目指して、精神科医の助言に従って毎日2時間も散歩したり、新聞を読んだりしました。
うつ状態になると普通のことが出来なくなるので、歩けるか、新聞を読めるか、といった何でもないようなことが出来るかどうかが職場復帰の可能性を占う意味で重要なことなのです。
どちらも非常に苦痛でしたが、時折サボりながらも、続けていました。
1回目の時はそのまま復帰しましたが、2年持たずにダウン。
直接のきっかけは、上司からパワハラを受けたことです。
当時、私の職場には、セクハラ防止規程は存在していましたが、広くハラスメント全体を防止するための規程はなく、私はやむを得ず、隠し録音をし、それをもとに千葉県の法律相談に出かけ、労務に強いとされる弁護士事務所を紹介されました。
いきなり弁護士に登場願うようなことはせず、まずは穏便に、パワハラを受けている旨の相談を産業医に行いました。
産業医からの提案で、私と産業医とパワハラ上司とで、話し合いが持たれました。
結果は平行線。
上司は叱咤激励であってハラスメントではない、の一点張り。
おまけに、職場の誰に聞いても自分がハラスメントなどを犯す人間ではないと証言してくれる、と頭にお花が咲いたような発言を繰り返します。
やむなく、上司に弁護士を立てて損害賠償を求める旨宣言し、その場を後にしました。
ほどなく、弁護士から、①公文書による謝罪、②損害賠償300万円の支払い、③ハラスメント防止規程の制定の3点を求める内容証明郵便がパワハラ上司の元に届きました。
パワハラ上司、慌てに慌てて、公文書による謝罪もハラスメント防止規程の制定も行うから、損害賠償300万円は勘弁してくれ、50万円でどうか、と、値切り交渉にでました。
この時ほど、弁護士の肩書が物を言うことを実感させられたことはありません。
私が一人で要求した時には、歯牙にもかけなかったのに。
その後パワハラ上司は職場の顧問弁護士に相談。
顧問弁護士と私が依頼した弁護士とで話し合いをし、損害賠償を100万円とすることで合意。
多分私が勝ったということになるんでしょうが、その頃には疲労困憊、出勤する元気は残っていませんでした。
ここから、悪夢、幻覚、妄想を伴うひどい状況に陥りました。
毎日食っては寝てを繰り返し、53キロだった体重は74キロまで増加。
糖尿病の治療を検討しなければならないほど血糖値があがってしまいました。
しかし不思議なことに、躁状態が現れました。
気分が上がって、自分が神様にでもなったような気がしてじっとしていられず、過度の飲酒、性的逸脱、賭け事、徹夜しての執筆、他人への攻撃など、今考えれば明らかに典型的な躁状態です。
でもその時はうつ病が治った、元気になった、としか思いませんでした。
精神科医はすぐに私が躁転したことを見抜き、炭酸リチウムという、躁状態を抑えるローマ時代から使われている古い薬を服用することになり、躁の夢から覚めることになりました。
その後正気を取り戻した私は、静養の後、リワーク・プログラムに参加。
3か月後、職場復帰しました。
職場復帰した当初は、通常あり得ないほど激烈な要求をしたことや、病気休職が2回目であったことなどから、ひどい待遇を受けました。
一日中、一人で倉庫に籠り、ファイルの整理を命じられたり、逆に何もせずにただ机に向かって座っているように命じられたり、しかもその時はパソコンすら支給されませんでした。
私は怒り心頭で、ハラスメント2次被害だとして、騒ぎました。
そうしたら理事長だとか事務局長だとか言う偉い人が、わざわざ都内の本部から私に詫びを入れに来ました。
しかし私は、「天皇が来ようが総理大臣が来ようが関係ない、今の自分の待遇を改善しろ」とだけ言って、席を立ちました。
で、普通の職員並みの待遇となり、今に至ります。
もう12年も前の話です。
きっととてつもなく面倒くさいやつだと、誰もが思ったことでしょう。
しかし、世の中を改善してきたのは、勇気ある、しかしひどく面倒くさい、少数の人々です。
圧倒的多数は世間の常識だか空気に抗えず、愚かにも羊のごとく大人しく、自分を殺して生き、私のような過激な行動を出る者を嘲笑います。
愚かなことです。
人間として生まれて、人間性を否定されるような暴挙にあっても我慢するなんて。
私の12年前の出来事を知る者は減りました。
おそらく今は、非常に大人しく、自己主張の少ない職員だと思われているんじゃないでしょうか。
私もやっと大人になったようですから。
しかし人間の本性なんて変わりません。
私を侮辱するような輩が現れたら、躊躇なく、攻撃的な行動に出るでしょう。