ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

2023年08月10日 | その他

 年寄り笑うな行く道じゃもの、とか申します。
 誰でも年を取れば体や頭にガタがきて、若い頃のようにはいかなくなるのは理の当然。
 年を取れば取るほど個人差は大きくなるようで、70前でヨレヨレの人もいれば100歳を迎えてなお矍鑠としている人もいます。

 裏千家の元の家元、千玄室が「徹子の部屋」に出演しているのを見たのですが、100歳を迎えて足腰はしっかりし、話し方も自然なものでした。
 ああいう100歳ならば生き続けたいと思わせる元気の良さです。
 この人、特攻隊に志願するも出撃の前に敗戦となって武装解除され、いわゆる特攻くずれになってしまったそうです。
 若い命をお国に捧げ、軍神となるつもりでいたところ、突如として戦中の価値観は忌むべきものとされ、特攻隊員は日本軍国主義の象徴であったかのような扱いを受ければ、精神が荒れるのは当然のことです。
 それでも戦後は裏千家の家元としてその世界を牽引してきました。
 見事な半生であると思います。

 それはともかく。

 義母は幼いころ東京大空襲に見舞われながら生き残り、しかし母親と妹を亡くしたそうです。
 片親だったことは、生涯のコンプレックスであったと聞きました。
 そういう時代だったのでしょうね。

 母親を亡くしているため、祖母に甘やかされて育ったそうです。
 そのせいか、誰かに頼らずには生きられず、何かを決めることもできない性質です。
 夫を失ってからは、一人娘である同居人に頼り切っています。
 平日は毎晩20時頃電話してきて、1時間もしゃべっています。

 幼い頃どれほど可愛がられたかという自慢と、今住んでいる施設への不満と、他の入所者への罵詈雑言ばかり、同じ話が毎晩繰り返されるそうです。 
 土日など何度電話がかかってくるか分かりません。
 同居人は実の母からの電話に恐怖を感じるようになってしまいました。

 ある土曜日に外出して帰ってきたら留守電に10件近いメッセージが録音されており、全てが義母からのもでした。
 娘が恋人なのでしょうか。

 怖ろしい。
 一人娘を自分一人で支配したいのでしょうか。

 義母はどこか体調がおかしいと、施設のスタッフや看護師には何も言わず、同居人に電話をかけてきて診断を求めます。
 そんなことはできるはずもないので、施設の人に相談するよう勧めると、激高して「そんなこと言えるわけないでしょ。あんただったら言えるの」と叫びます。
 内容が下のことだったようです。
 当然ながら素人の同居人には何のアドバイスも出来ません。 

 何か物を無くしたから探しに来い、どうしても思い出せないことがあるからインターネットで調べてほしい、トウモロコシの茹でたてを持ってこい、チョコレートを買ってこいと言うから買っていったら「これじゃない」と突き返してきたり。

 もはや尋常ではありません。
 主治医は認知症及び老人性うつを疑って、検査を勧めてくるのですが、義母にそれを言ったら頑として認めず、未だ検査を行っていません。

 また、杖を両手に持てばそこそこ歩けるのですが、車椅子を使って、日がな一日テレビを観ているそうで、本人はテレビを観ることは脳が活性化されて認知症の予防になると言っていますが、それは認知症を発症させ、さらには寝たきりへの道をまっすぐに進んでいるような気がしてなりません。

 83歳まで生きてきましたから、今更生き方を変えることはできないと思います。
 他に頼る人がいないのでオーダーが同居人に集中しているようです。
 それにまともに応えようとするのは無理があります。

 義理とは言え母親を悪く言うものではありませんが、毒親、なのでしょうか。


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