真実の扉

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僕と妻の1778の物語を観て

2013年02月06日 06時00分03秒 | 音楽・映画・本・スポーツ・芸能・娯楽

一昨日、WOWOで映画を見ました。
今日の記事はその映画の感想なのでカテゴリーの選択を「映画・音楽・本」としましたが、末期がんの妻を思う主人公の物語なので「癌とウツ」にしても良い記事です。

ちょうど今、私はご家族がガンに罹患されている複数の方からご相談などを受けていることもあり、この映画はとても気になりました。

作家、眉村卓と妻の実話を映画化したものです。妻が末期の大腸ガンで余命1年と宣告されました。
竹内結子演じる妻の宣告を受けた草なぎ剛演じる作家の僕と妻の1778の物語という切なく悲しい、それでいてどこかほのかな物語の映画です。
批評には可なり辛口も多いようですが、細かいことはどうでもいいのです。
映画を観ながら私は迂闊にも泣いてしまいました。

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http://www.tsutaya.co.jp/works/60001475.html

医師から妻の節子が大腸ガンで映画では余命1年で(実際にはこれは言われていない模様)、この状態の患者が5年生きる確率は0%だと宣告を受けた朔太郎は妻に、真実を話しませんでした。
朔太郎は妻にガンであることは告げましたが、末期であることは告げずに薬で必ず治ると嘘をつきました。

腑に落ちないのは、節子が不意に腹痛を覚え妊娠の兆候かもしれないと病院を訪れるのですが、直ちに手術が行われたことです。実話に基づくということで、これも本当だとしたら、1997年にご主人の了解も得ずに手術してしまったのです。しかもガンだと朔太郎に告げるのは施術で一部のガンを取り除いた後です。
今だったら信じられませんし、私の妻の場合を考えたら激怒するでしょうね。

映画ではその辺は重要なところではない訳ですが、それだけ世間はガンに対する間違った認識を持っていたということです。

私の立場から観ていて思ったのは「勿体ない」でした。
医師に5年生きることはない告げられた時点で本人には事実を隠してしまう。
勿体ないです。何とかなるのに、という思いです。

進行ガンは助からないということを前提に告知もせず、患者当人を無視して行う治療は最悪です。

ガンは告知すべきか?
ガンは告知すべきか?2

立場上、どうしても患者を助けようとしない現状にあぐらをかく今の医療に厳しくなってしまいます。
それがまた主人公二人の純粋さから、観ていてやるせなくて仕方がなかったです。

まぁ、いろいろと思いましたが、それは別にして良い映画でした。
笑いが免疫力を高めると知った朔太郎は毎日ショートショートの小説を一話ずつ書き、妻に読んでもらいます。
それが功を奏したのでしょうか、そのタイトル数が1778話までになりました。
くしくも医師が告げた「この状態の患者が5年生きる確率は0%だ」との予想を覆すには、たったの47日及びませんでしたが、それにしても余命1年は見事に外しました。

結局彼ら医師に任せてしまうと初めから治らないと決めつけて延命という意識で治療しますから治らないのです。
抗がん剤の投与は免疫力を下げますので、一時期は良くなったと思っても結局ガン細胞の進行を早めてしまいます。

例外的にこういう素晴らしい医師もいますが。

延命ということからも自然療法で代替することが一番です。

私の知り合いの娘さんが消化器系のガン専門医になって2年になりますが、日々自分の患者さんが亡くなっていくのを目の当たりに経験して医師を辞めたいと言いだしていると、知り合いの父親から何度も聞きました。
そういう医師は是非とも治る治療の方向に目を開いて向け、再出発して欲しいものです。

悲しい映画でいろいろな感情が混じりましたが、二人の夫婦愛はいつまでも清々しく私の心に残りました。

映画では奥さんは30代前半の設定ですが、実際には67歳で亡くなりました。
その辺の眉村氏のインタビューががここに在ります

とにかく妻のために何かをしているとの気持ちがあるせいか、書くのが辛いと思ったことはない」との回想録も。

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5 コメント

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健康診断 (t.t)
2013-02-09 02:49:17
毎年、保健センタ-で健康診断を受けさせられますが、その結果発表の際には良い結果に心から喜んでいます方、悪い数値が出た事を愚痴っては幾人かで盛り上がっています人達、そして結果が良くなかったのでしょう、心底一人落ち込んでいます方....など様々ですが、「少し位悪い結果の方が、日々の生活や食を見直せて良いのに...」と思いつつも、結果に一喜一憂しています自分にハッとしています!
医療界の最大の営業活動であります?健康診断には気をつけたいもの...でしょうか。
又、優秀なお医者さん達の5分の1でも良い医療に目覚めて頂けたら、素晴らしく有難い事ですね。
有難う御座います。
返信する
t.t.さん (とびら)
2013-02-09 18:51:59
>優秀なお医者さん達の5分の1でも良い医療に目覚めて頂けたら、素晴らしく有難い事ですね。

これだけいたら充分です。
あっという間に医療界が変わります。
ただ問題は医療界ではなくて市民なのですね。

全部、ここ(底辺)が問題なのです。

これも何でも同じなのですね。

有難うございました。
返信する
Unknown (t.t)
2013-02-09 23:58:08
何時も有難う御座います。

問題を作っているのは、それにかかわる全ての人達の意識に問題がある...(でしょうか)との事、確認させて頂きました。
「泥棒はいけないのは当然だが、無防備にしていて犯罪を犯させた人達も同じく罪である..」との事でしょうか。

本日、健康診断を受けますが前日にコメント欄に「少し位悪い結果の方が日々の見直しになっていいのに...」と申させて頂きましたので、今日の結果に出てくるかも...と思っていましたら?やはり普段の食生活をもう少しはちゃんとしないと...と思っていても出来ずにいました事の見直しの為に初めて血糖値が高いとの結果を頂きます。
初めての事で、前日に人様のことを言っていました様に心を動揺させますが、食の改善を考えますととてもすっきりとします様な、明るい心境も感じられて参りました。

有難う御座います。
返信する
Unknown (とびら)
2013-02-10 05:48:46
>泥棒はいけないのは当然だが、無防備にしていて犯罪を犯させた人達も同じく罪である・・

無防備自体は何ら問題ないと思います。そういう形骸的なことではなくてそれ以前のことです。

>明るい心境・・・
気づきなのでしょうね・・

有難うございました。
返信する
Unknown (t.t)
2013-02-11 22:59:52
心得違いや業の償還の様な事が無ければ、無防備にしていましてもその様な反省材料の様な事は決して起こらない...でしょうか。(車の運転もポ-ッとしていた方が事故は起きにくい事、も書かれておられましたが...)

何時もわざわざのお返事、誠に有難う御座います。
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