皆さんは、死にたくなるほど人生が嫌になったことってありますか?
自分がウツではないかと感じたことってありますか?
おそらく、多くの方はそう感じたことがあることでしょう。
実際に日本ではウツ病と躁ウツ病患者を含めますと2008年時点で100万人に達しています。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2150.html
この図はあくまで病院に掛かっている人の患者数で、しかもウツ病と躁ウツ病の患者に限ってです。
パニック障害、強迫性障害、対人恐怖症(社会不安障害)などの精神、および行動障害の総数は270万人を超えています。
一生のうちには15人に1人がウツを経験して病院に通うと言われます。
また日本の人口を1億2千700万人としますと、病院に行かない人を考えると成人の1割以上の1000万人が精神疾患に掛かると思われます(生涯病有率)。
実際に私の知っている大手出版社では社員1000人の1割強が過去現在で何らかの形で精神疾患を患っています。
何故にこれほどまでに精神疾患の患者が増えてしまったのでしょうか?
以前も書きましたが(*>下記)、ウツが増えているのはガンと同じで、病を当て込んでシコタマ儲けようという意思が存在していて、そういった勢力が悪だくみをもくろんでいるというのが、ウツ病増発の原因の一つになっています。
この意思を無視することはできません。
*>パキシルが認可されたのが2000年ですが、その前年の1999年のウツと躁ウツ病の患者は44万人だったのが、認可された3年後の2002年には71万人に増えています。
図を見ていただければ一目瞭然ですが、この時の増え方が異常なのです。
しかもパキシル認可前の3年間はほぼ横ばいです。
認可されて急に増え、その後も順調に増えています(←薬メーカーの観方)。
*SSRIの抗ウツ剤として小泉氏総理の時代に日本で初めて認可されたもの
ウツとウツ前の狭間で
精神疾患の増えている理由は愛する人の死などから職業のリストラ、人間関係、過労など様々です。
自分の思うような人生が送れないという点では、殆どの人が理想と現実とのギャップに悩み、落ち込み、ウツ直前に追い込まれた経験があると思います。
これは心理的な原因ですが、他にも過労などでの睡眠障害、運動不足、* 間違った食事による低血糖などの物理的な要因が上げられます。
* 現代医学では運動不足や食事による精神疾患というものは殆ど認めていません。
誰もがウツに近い経験はあるものの、実際にウツ病まで行ってしまうのと、その直前で留まるのとでは可なりの差があるものです。
私自身はそこまでのウツを経験したことがありませんが、薬学博士の生田 哲氏の『「うつ」を克服する最善の方法』にご自身がウツになった時の様子が書かれていますので引用させていただきます。
【1994年に執筆業について以来、規則正しい生活を送っていた。毎朝、5時に起きて・・(中略) 生活に異変が起きたのは、2002年3月、46歳の時だった。
いったいどうしたことか、一応、5時ごろに目が覚めるが、頭がぼんやりしてベッドから起き上がる気がしない。疲労感が全身を薄いベールのように被っていて、体に力が入らない。(中略) 横になったまま3時間ほどウトウトし、8時ごろになってようやくベッドから這い出し、顔を洗い、朝食を摂る。
「さあ、仕事開始」というのはあくまでも元気な人の場合。食べて30分もたつと無性に眠くなる。起きているのが辛いからベッドで横になると、次々から嫌なことが浮かんでくる。(略・・持病の緑内障のことからくる将来への不安などから、原稿が進まない。編集者にどう謝ればいいのか。不安で頭が混乱。昼間は寝たり起きたり。自分がこれまでやってきたことのすべてが空しく感じられた。家にこもって運動をしないので夜は眠りが浅く、昼間は疲れている)
そして11時ごろ体に少し力が入り、ベッドから起き上がる。腹だけは減るから、昼食を食べる。午後1時、気をとりなおして机に向かうが、執筆スピードはかつての3分の一以下。しかも3時間と椅子に座っていられない。こんな毎日であった。(中略)
自暴自棄から酒をたらふく飲んで酔っぱらい、包丁を持ち出した。ここまでは記憶している。その包丁を妻が取り上げてくれたから大事にはいたらなかった】
生田氏は食欲もあるようでしたし、3時間は椅子に座ってられたということを考えると、まだまだ重症ではなかったようです。
私などは元気な時でも3時間はきついですが、多分、生田氏は6時間とか8時間とか生理的な現象が無い限りは椅子に座り続けられる集中力の持ち主だったのだと思います。
生田氏は続けます。
【9月から11月は気分がやや上向き外出できるようになった。外出先では無理をして明るく振舞っていたから、私が仕事のできない状態であることを察知する人はいなかっただろう】 と言います。
私は私が勤める会社に於いて、外見上会話が全くなくなり明らかにウツという人と、外見上は明るくて普通なので分からないが、実際には精神科に通っている人の双方を見てきました。
幾多の精神疾患があり、疾患によって症状が異なりますので安易には言えませんが、ここに重症度のひとつの判断があるのかも知れません。
いずれにしましてもその後、生田氏は医師の世話にはならずに自分でウツを克服しました。
彼はセントジョーズワートというハーブを飲み、水泳などの運動を開始しました。
そして徐々にウツを回復していくのですが、運動ではクロールが両腕の肩を回すことからも効果があったと書いています。
実は彼の奥さんもウツなるのですが、忙しさで続けていた運動を止めたことが原因のひとつであったようです。
実際に運動を始めるとウツは徐々に回復したのです。
薬に頼る前に
どうもウツに代表される精神疾患は、慌てて医者に診てもらうよりも、低血糖の改善やビタミン、ミネラルの適正な摂取を怠らないことや、適度の運動を続けることを先ず先にするべきようです。
なぜなら、病院に行って医師に診てもらうということは、間違いなく化学薬剤を処方されるのですが、この抗ウツ剤などが実に紛い物だからです。
― つづく ―
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