真実の扉

「何もしないことをする時」「何も考えないことをする時」・・本当の自分の扉が開く

おかしいイチローの言動

2006年03月24日 00時08分14秒 | 社会のこと


ワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)で世界一の座に輝いた日本をリードしたということで、イチロー選手がマスコミから賞賛されています。
ともかく、賞賛、賞賛、賞賛・・・ 
「イチローの言動」と入れて検索すると何と賞賛の言葉のオンパレードか。

 でも、私は最近のイチロー選手の言動にはちょっと違和感を覚えます。
イチロー選手が今年の正月にドラマ出演したときの演技から既に、彼が醸し出すエネルギーにちょっと違和感を感じていました。
自己顕示欲と言うか、自分を前に出そうとするエネルギーを感じ、それまで控えめだった彼の変化を感じていました。
そういう兆しが見え、ここでそれが爆発している、という感じを受けました。

私は天才で努力家のイチロー選手の考え方、生き方にはとても好感を持っていまして、そのことは私が 4年前に書いた本の中でも取り上げて賞賛した ぐらいです。
ですから私は、彼をもともと好きな人間であって、決して「気に入らない人間を誹謗しているのだ」などと思わないで下さい。至って客観的に観ています。
彼が好きなだけに残念でなりませんし、今後の彼が心配でもあります。

また、このブログをずっと見てくれている人は既にお分かりだと思いますが、私は韓国の昔からこれまでの日本に対する勝手な自己主張にもホトホトうんざりしていますので、韓国を悪く言っていることを許せないと言うのでもありません。

こういう発言をすることはちょっと勇気がいりますが、誰も言わないので言わなければと思いました。

今回のWBC期間中のイチロー選手の表情や闘志むき出しの表情などには、何か不自然なエネルギーを感じてしまうのです。
自然と彼の中から湧いてきている素直な感性というものを感じないのです。
もっと言うと、優勝後の彼のはしゃぎっぷりにもどうも不自然さがあり、とても優勝を心から喜んでいる少年のような無邪気さが伝わってこないのです。
優勝後のインタビューでも、祝賀会のバカ騒ぎでも、満面の笑みの中、目が据わっていて幸福感がまったく感じられないのです。彼が笑っている写真を見てもそうです。幸福のエネルギーが漂ってこないのです。

抽象的なことばかり言っていても申し訳ありませんので、具体的に書いてみますと、思いやりと謙虚さが余りにも彼の心に欠如していて、それを彼の魂は悲しんでいるように感じます。心の平和が観えません(私に言わせれば、何かに取り憑かれた状態です)。

例えば、2/21ヤフードームでの日本記者団とのインタビューでイチロー選手は、「(韓国、台湾など相手チームには)これから30年間は日本に勝てないことを思い知らせたい」と話しました。韓国を名指しした訳ではありませんが、これが中国・台湾・韓国相手のアジアラウンド前の発言であったことから(中国・台湾は日本がさほど意識する相手ではない)韓国を意識しているものであることはほぼ間違いないとも思えます。
百歩譲っても、こういう発言をすれば、そう受け止められるのです。

事実、日本が韓国に2連敗したときは、イチローは「ぼくの野球人生でもっとも屈辱的な日」と言っています。屈辱という言葉は『韓国は日本よりも格下で、このチームに負けることは大きな恥である』と言うに等しいです。
これ自体が韓国にとって逆に屈辱的な言葉です。なぜならば、韓国は国際試合で日本に何度も勝利していて、イチローの言うほどコケにされるような相手では既にないのです。
それがご丁寧に〝人生最大〟と飾ったのです。
思いやりの片鱗があれば、こういう発言は控えるように魂が(良心が)導くものです。

まず、日本が韓国と互いが正々堂々と戦って二連敗したという事実は、アクシデントではなく、この時点のこの2チームの実力そのものであります。いろいろ負け惜しみを言っても説得力ある弁明は出てこないでしょう。

確かに日本は10人以上いる大リーガーの内、たったの二人しかWBCには出場していません。日本はこの程度のチームを後ふたつは作れるでしょう(キューバもプエルトリコも韓国も、もうひとつも作れない)。そう考えると日本は層が厚く本当に強いです。

でも、かつての日本のナショナルチームも、このWBCの日本チームも、韓国との2チーム間では互角で、負けは負けです。
ですから非礼とも受け取られる発言をする前に、敗戦以外の何物でもないといういさぎよさと、謙虚さをイチロー選手たるもの、見せてほしかったです。そして勝者に対する敬意です。
今回のイチローの発言には見下すだけ見下して、それを補うという言葉がまったく見当たらないのも大きな特徴です。
普通は「韓国の選手もよく頑張ったが・・・」とか、「強いチームだが」とかいうような、敵をねぎらう言葉があって当然です。 

韓国に2連敗した時点でのイチローの発言は相手選手に対する尊厳の欠片も見えません。あったのは未練だけでした。
この子供のような発言に日本全国が迎合してしまうのには、ちょっとため息が出てしまいます。

◎私がこのように厳しいことを書く理由のひとつに、イチロー選手が過去に言ってきたことと、いましていることの、言動の一致がなされていないことも大きな理由となっています。

イチロー選手は、先に紹介した私の本のHPにもあるように、平成13年7月6日付けのシアトル・ポスト・インテリジェンサー 紙のインタビューにこう語っているのです。

「日本では何度も打席に立つときに嫌がらせを受けた」「こちらで最も強く感じたのは選手同士が互いに尊敬しあっている。日本では選手だけでなく、監督やコーチまでもが相手のプレーを妨げるような言動をする。それが嫌で球場に行きたくなくなるような思いもした」と。

イチロー選手の言葉は明らかに韓国の選手の心を蝕むものであり、韓国の選手に敬意を払っているとは思えない言動のひとつです。

このイチロー選手の「今後の30年間は日本に勝てないことを思い知らせたい」とのこの言葉を受けてか否か、韓国記者団がイチローにインタビューを申し込みましたが、それをイチローは拒否しています。
これも影響力のある挑発をしておいて、自分の言葉には責任を持たないのはいただけません。ならば言うべきではありませんでした。
 

週間新潮3/30号を見ますと、一般的なマスメディアでは言わない、WBCでイチローを取り巻く選手の、イチロー選手の傲慢な言葉に対する本音も出ていました(もちろん他の選手はテレビのインタビューでは優等生発言をするのですが)。

イチロー選手は大リーグで素晴らしい活躍をしていますが、人気という点ではどうしても温和で人当たりの良い松井選手には敵わない。そういうところに焦りのようなものもあったのかもしれません。
また嘗ての強いマリナーズは、今は影もなくダントツ最下位ですし、マリナーズの監督とはウマが合わなくてイライラはつのっていると伝え聞きます。
 
いずれにしろ、私に言わせればマスコミを中心に膨れ上がるイチロー信奉は、イチロー選手とマスコミのミスリードです。
商業主義のテレビや新聞を見ても識者を含めて勝利に浮かれています。
もっと冷静さを取り戻しましょう。闘いの中にも思いやりを忘れてはなりません。

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6 コメント

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同感かも。 (shinohara)
2006-03-26 18:01:27


こんにちわ。



わたしも実は、すこーし危惧しています。

この方のことはまったくしらないのですが、

去年日本のTVでご自宅を紹介している時だったかな、

彼の周りの空気、なんかおかしくないか、このひと、、

って思いました。



私の中のイメージとかなりかけ離れていたので。



でもサービスしてるのかな?ともおもいましたが。。。



で、最近また眼にすることが多くなって、でも、やはり変。





これも試練のうちの1つなのかもしれませんね。



返信する
強いエネルギー (とびら)
2006-03-26 20:38:03
こんにちわ、篠原さん。

お元気ですか。



イチロウ選手はとても強いエネルギーを持っている人だと思いますので、自分の夢も現実化できるし、また人に与える影響も大きいと思います。

それだけに自分を見失って欲しくないものです。



実は彼、以前も韓国で試合をしたときに韓国人はキムチを食べるから臭いと言って韓国で物議を起こしたこともあったのです。

日韓関係が微妙なときだけに、どうでも良いようなことでかき回して欲しくないと思います。

イチロー選手は韓国民からも尊敬の目で見られていただけに、今回の発言で評判を落としてしまったのは残念です。

日韓の架け橋だってできる人が、逆のことをしてしまいました。



特にスポーツは敵対するということが日常的で、そのために過激になるほど敵対が殺人に発展したりしたこともあるわけです。

ですから、出来るだけ人のことに触れる相対的なものの観方ではなくて、勝敗を自分の実力の観点から見て次に繋げて欲しいと思います。



イチロー選手はそういう新しい地球のエネルギーを持っている人だと思っていただけに残念でしてた。



またご感想をお寄せくださいね。

ありがとうございました。
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Unknown (えんき)
2006-03-27 18:38:47
イチローの過激発言の裏には、韓国人に目の前でサインを破り捨てられたエピソードがあったようです。



マリナーズのゲームを見に来た韓国人のファンからサインを求められ、イチローが快くサインをすると、あろうことかそのファンが、目の前でそのサインを破ったそうです。それ以来韓国人に

敵対心を感じるようになったそうですよ。



他にもチームを引っ張って行く、気負いみたいなものもあったのでしょう。
返信する
えんきさんへ (とびら)
2006-03-27 20:19:37
こんにちわ、えんきさん。



そうですか、そういうことがあったのですか。



でも、そのような目にあったときやその後に、どのように反応するかも人の価値を決めると思います。



イチロー選手は根に持つタイプです。

自分の(こだわりの)信念や正義感が強い人ほど、物事を恨みとか根に持つことが多いのです。



いま、このブログではカルマに付いて書いていますが、えんきさんのコメントは一種の共時性です。



なぜならば、カルマは恨みが元で生じている部分がとても強いのです。

そして間もなくそれについて触れるからです。



コメントいただきまして、ありがとうございました。



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はじめまして (remains)
2006-04-05 15:42:01
 ご無沙汰しております。

 こちらでは、お初にお目にかかります。

 ブログの存在を知らずに今日ブログ友達から紹介されて来てみたら、とびらさんのブログだったので

 早速、コメントをいたします。(最新記事の方でなく、申し訳ありませんが、この記事が目に入ったもので)

 イチローさんは、過去の遺恨に囚われているところが有るようですね。

 野球人としての実力と実績は認めるとして

 やはり人間的にもっと成長して欲しいですね。

 これからが問われるだろうと思います。

 という事でこれからも宜しくお願いいたします。
返信する
チーム内にライバルが・・ (とびら)
2006-04-05 22:29:27
こんばんわ。

負けず嫌いのイチロー選手は、自分より人気のヤンキースの松井に意識を向けていたら、今年からチームメートになった城島選手が開幕2試合連続ホームランですね。

WBCで焦点となったのもつかの間、日本のマスコミの目は城島にイチローでなく既に移行しています。

直すべき意識が自分の中から噴出するように仕組まれてきています。

現実は自分の意識から逃れることは出来ません。

今後ともよろしくお願いします。
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